『セックス・アンド・ザ・シティ』の続編『And just like that…』の配信がスタートした直後に、ミスター・ビッグ役のクリス・ノースが性的暴行疑惑で告発されるというニュースが報じられました。米サイトScreenrantが、最終話でクリス・ノースの出演シーンがカットされたと報じています。
『And Just Like That…』最終話で出演シーンがカット
※『And Just Like That…』のネタバレを含むので要注意
米サイトScreenrantはクリス・ノースの性的暴行疑惑スキャンダルを受け、アメリカで2月3日に放送予定の最終話でクリスの出演シーンがカットされたことを報じています。
第1話が配信された直後の12月16日、2人の女性が2004年と2015年の別々の事件でクリス・ノースに性的虐待を受けたと名乗り出ました。その後他の3人の女性も続いて暴行やセクハラを受けた経験を詳述しています。
クリス自身は疑惑を完全否定しているものの、被害者が複数いることから番組側は事態を重く受け止め主演のサラ・ジェシカ・パーカー、クリスティン・デイヴィス、シンシア・ニクソンは被害者の女性を擁護する声明を発表。
番組側は最終話で予定されていたクリスの出演シーンは、必要不可欠ではないと判断しカットしたと発表しています。
クリス・ノースはキャリーのオン・オフの恋人ビッグ役で、全シーズンに登場している重要なキャラクターです。
本来なら彼の死後回想シーンで登場しキャリーのビッグへの想いを表現したいところでしたが、スキャンダルの影響を受け出演シーンはカットするという判断に至りました。
ハリウッドは性スキャンダルを徹底的に糾弾
クリス・ノースの性的暴行疑惑はまだ疑惑の段階ですが、「火のない所に煙は立たぬ」という言葉があるように被害者も複数いることから本人が容疑を否定しているだけでは疑惑を消すことは難しいと言わざるを得ないでしょう。
既にクリスは出演中のドラマ『The Equalizer(原題)』から降板させられ、所属事務所からも解雇されています。
ハリウッドは日本と違い薬物問題を起こした俳優にはなぜか寛容で、リハビリ治療を受け依存症を克服したスターに対してはまるでアメリカンドリームを達成したかのようにカムバックを応援する傾向にあります。
逆に#Me too運動が世界中に広がるきっかけを作ったハーヴェイ・ワインスタインのスキャンダルを見ても分かる通り、セクハラや性的暴行といった性に関わるスキャンダルを起こした有名人は徹底的に糾弾される傾向にあります。
クリスの事件も疑惑の段階ながらドラマ降板、所属事務所の解雇と、既に厳しい処分がなされていることから、ハリウッドでセックス・スキャンダルを起こすと二度とカムバックできないと思った方がよさそうです。
参照記事:
And Just Like That Chris Noth Finale Cameo Removed From HBO Show