
出典:https://www.rottentomatoes.com/
ファイナル・シーズンとなるシーズン4の前半パートが配信され、後半パートの配信を心待ちにしているファンがたくさんいることと思います。人気ドラマはスピン・オフが製作されることが多く、『オザークへようこそ』のクリエイターによるスピン・オフの可能性についてのコメントをご紹介。かなり『ブレイキング・バッド』を意識しているようですよ。
『オザークへようこそ』はどんなドラマ?
『オザークへようこそ』はNetflix製作による、ポスト『ブレイキング・バッド』と呼び声の高いクライム・ドラマ。
シカゴのファイナンシャル・プランナーであるマーティ・バードが麻薬カルテルの資金洗浄に加担したことから、新しい資金洗浄の場を求めて一家揃ってミズーリ州のリゾート地オザークに引っ越すところから物語は始まります。
地元の犯罪ファミリーのラングモア家やヘロイン・ビジネスを展開するスネル家と関わり合いながら、マーティはさまざまな手法で資金洗浄を行っていくというストーリー。
全編を通じて、マーティの資金洗浄を行っていく手腕が見どころです。バード家の人間模様、オザークの人々との関係、麻薬カルテルとの駆け引きといった、スリリングな展開の最高におもしろいドラマに仕上がっています。
批評からも高い評価
『オザークへようこそ』はシーズン1から批評家の評価はかなり高く、シーズンを重ねるごとに批評家の評価は高まっていきました。
今までにエミー賞に32回ノミネートされ、ルース役のジュリア・ガーナーが助演女優賞を受賞し、主役のマーティを演じるジャスティン・ベイトマンはシリーズの監督も務めており、エミー賞最優秀監督賞を受賞しました。
スピン・オフの製作は?『ブレイキング・バッド』を意識したコメント
この投稿をInstagramで見る
『オザークへようこそ』のスピン・オフについては、オザークのギャングであるフラック・ジュニアを演じるジョセフ・シコラが、ジュリア・ガーナー演じるルースを中心としたスピン・オフシリーズの製作について興味を示しているとのこと。
共同クリエイターであるマーク・ウィリアムズは、スピン・オフについて次のように語っています。
「私は個人的にスピン・オフのことは考えていませんでした。Netflixと製作総指揮のクリス・マンディが、スピン・オフの製作を考えているのだとしたら、どのようにしたいのかをもう少し考える必要がある。
もしスピン・オフが実現するならそれはすごいことだし、ルースは今までずっと素晴らしいキャラクターだった。
でもスピン・オフを実現するためには、適切でなければならないしこの作品にふさわしいものでなくてはならない。
『ベター・コール・ソウル』は『ブレイキング・バッド』のスピン・オフとして完璧だったし、とても成功した例でうまくいってこそ意味があると思う。
『オザークへようこそ』は4シーズンの放送を通して、主人公の無茶な計画のせいで家族が犯罪の世界に巻き込まれていく展開が、AMCの大ヒット作『ブレイキング・バッド』と多くの類似点を描いてきた。
『ベター・コール・ソウル』は『ブレイキング・バッド』のスピン・オフということで、オリジナルと比較され圧倒されてしまうだろうと多くの人が思っていたが、『ベター・コール・ソウル』はその後前作と同じレベルの賞賛を受けるようになった。」
ポスト『ブレイキング・バッド』と言われているだけに、スピン・オフについてもかなり『ブレイキング・バッド』を意識したコメントになっています。
『ベター・コール・ソウル』はスピン・オフの大成功作
この投稿をInstagramで見る
クリエイターのウィリアムズ氏が語るように、『ベター・コール・ソウル』はアメリカドラマ史上最高傑作と呼ばれる『ブレイキング・バッド』のスピン・オフとして、当初はかなりのプレッシャーを感じたはず。
そのプレッシャーを跳ね除け本家越えと言われるほど高い評価を受け、シーズン6まで製作されたスピン・オフの大成功の例と言えます。
『オザークへようこそ』のなかでもルースはシリーズで最も人気のある脇役の一人で、『ブレイキング・バッド』のアーロン・ポールが演じるジェシー・ピンクマンを彷彿とさせます。
スピン・オフが製作されるならぜひルースをメインに!と、考えるファンも多いのではないでしょうか。シーズン4では敵対していたフランク・ジュニアとルースの関係にも変化が起きており、二人を中心にしたスピン・オフならおもしろい展開になりそうです。
『オザークへようこそ』の最終エピソードで、ルースとフランク・ジュニアが生き残ればスピン・オフの可能性は大いにあるのではないでしょうか。
参照記事:Ozark Co-Creator Talks Potential Spinoffs After Netflix Series Ends