ドラマの主題歌は、全体的にインストゥルメンタルが多い印象。なかにはドラマチックな主題歌を使っているドラマもあって、シリーズを通して観ている間はその主題歌が頭から離れなくてつい口ずさんでしまうことも。今回は意外に知らない、海外ドラマの主題歌を歌っているのは誰なのかを紹介します!
- The O.C.(カリフォルニア/ファントム・プラネット)
- ドーソンズ・クリーク(I dont want to wait/ポーラ・コール)
- フレンズ(I’ll be there for you/ザ・レンブランツ)
- アントラージュ★オレたちのハリウッド(Super Hero/ジェーンズ・アディクション)
- ワン・トゥリー・ヒル( I Don’t Want To Be/ギャビン・デグロウ)
- ヴェロニカ・マーズ(We used to be friends/ダンディ・ウォーホールズ)
- ペーパー・ハウス( My Life Is Going On/Cecilia Krull )
- プリティ・リトル・ライアーズ(Secret/ザ・ピアース)
The O.C.(カリフォルニア/ファントム・プラネット)
2003年~2006年までシーズン4に渡って放送された青春ドラマ。このドラマからミーシャ・バートン、レイチェル・ビルソン、アダム・ブロディ、ベンジャミン・マッケンジーなどの人気スターが生まれました。
主題歌のタイトルは「カリフォルニア」で、歌っているのはアメリカのオルタナティブ・バンド「ファントム・プラネット」。『The O.C.』の主題歌に起用されるまでは、そこそこ人気のあるバンドでしたがこの曲で一躍人気バンドになりました。
印象的なピアノのイントロに「カリフォルニア~!」というサビの部分は、一度聞くと頭から離れませんよね。ファントム・プラネットはロサンゼルス出身で、結成されたのはなんとピザハット!バンドメンバーの一人ジェイソン・シュワルツマンは、フランシス・フォード・コッポラの甥で女優のタリア・シャイアの息子。
シュワルツマン自身も俳優としても活動しています。「カリフォルニア」以外の曲もとってもいい楽曲が多いので、おすすめのバンド。ミュージックビデオも、バンドの雰囲気にぴったりの仕上がり!
ドーソンズ・クリーク(I dont want to wait/ポーラ・コール)
1998年~2003年まで全6シーズンに渡って放送された青春ドラマ。『ビバリーヒルズ高校白書』以来の青春ドラマとあって、全米のティーンに支持されて大ヒットしました。
田舎の高校を舞台に、映画監督を夢見るドーソンと仲間たちの高校・大学・社会人を通じての成長が描かれています。
主題歌はポーラ・コールが歌う「I don’t want to wait」。マサチューセッツ州出身で、バークリー音楽大学で音楽を学んだ才女。1997年にグラミー賞の最優秀新人賞を受賞しました。
「I don’t want to wait」はポーラ・コールの澄んだ歌声がとっても素敵で、『ドーソンズ・クリーク』の透明感のある雰囲気にぴったりとマッチしています。
フレンズ(I’ll be there for you/ザ・レンブランツ)
洋楽を全然聴かない人でも、この曲は絶対に聞いたことがあるはず!大人気シットコムドラマ『フレンズ』の主題歌を歌うのは、男性デュオの「ザ・レンブランツ」。
『I’ll be there for you』は『フレンズ』の軽快なノリにぴったりで、のドラマの雰囲気にマッチしていますよね。
「ザ・レンブランツ」はダニー・ワイルドとフィル・ソレムの男性デュオで、1990年にロスアンゼルスで結成されました。ビートルズ風の効きやすいポップ・ロックで、ファーストアルバムの曲「Just The Way It Is, Baby」が全米でスマッシュヒット。
個人的にこの曲が大好きで、当時はよく聴いたものです。それなりに人気はあったもののテレビの主題歌に起用されるようなバンドではなかったので、フレンズの主題歌が「ザ・レンブランツ」だと知った時は正直びっくり。まさにこの1曲が、「ザ・レンブランツ」の運命を大きく変えました。
アントラージュ★オレたちのハリウッド(Super Hero/ジェーンズ・アディクション)
2004年~2011年までHBOで全8シーズン放送された大ヒットドラマ。ハリウッド業界ネタ満載で話題になり、映画版も制作された超人気ドラマです。
主題歌の「Super Hero」を歌っているのは、アメリカのバンド「ジェーンズ・アディクション」。1985年にロサンゼルスで結成され、オルタナティヴ・ロックの土台を築いたバンドの1つとしても有名。「ジェーンズ・アディクション」の後に、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなどのミクスチャー系バンドがデビューして人気を得ました。
当時のクールなバンドと言えば「ジェーンズ・アディクション」、というほどでシンガーのペリー・ファレルの中性的な魅力がかっこよかった!筆者がロサンゼルスに住んでいたとき、寿司屋で偶然ペリー・ファレルと会ったときはめちゃくちゃ興奮したのを覚えています。
「オー、イエ~!」「オー、イエ~!」のサビの部分が耳から離れない曲で、『アントラージュ★俺たちのハリウッド』の雰囲気に超マッチしています!
ワン・トゥリー・ヒル( I Don’t Want To Be/ギャビン・デグロウ)
2003年~2012年まで、全9シーズンに渡って放送された長寿シリーズ。ノースカロライナ州で暮らす、異母兄弟のルーカスとネイサンを中心にした青春ドラマ。
「ビバリーヒルズ青春白書」や「The O.C.」などセレブな高校生を扱った青春ドラマと違い、田舎町を舞台にした現実的なヒューマンドラマ仕立てなのは『ドーソンズ・クリーク』と似ているかも。
『ワン・トゥリー・ヒル』の主題歌「 I Don’t Want To Be」を謳っているのは、ギャビン・デグロウ。この曲を初めて聞いたとき、誰これ~!? ともう鳥肌立っちゃったくらい感動しました。もう泣きのメロディがよすぎて、『ワン・トゥリー・ヒル』の雰囲気にドはまりしてます!
ほんとこんなにピッタリの曲を書いたギャビン・デグロウ、凄すぎです。この曲以外はそれほどヒット曲がなく、ワン・ヒット・ワンダー的な存在ですが現在も音楽活動を続けています。
ヴェロニカ・マーズ(We used to be friends/ダンディ・ウォーホールズ)
2004年~2007年まで放送されて人気を博した青春ミステリードラマ。保安官の娘ヴェロニカ・マーズを主人公に、町で起きた殺人事件を発端にさまざまな事件に巻き込まれていくストーリー。
青春ドラマにミステリーをプラスして、ティーンだけでなく幅広い年齢層に支持されました。その後に続く、青春ミステリードラマの流れを作った作品です。
『ヴェロニカ・マーズ』の主題歌「We used to be friends」を歌うのはオレゴン州ポートランド出身の「ダンディ・ウォーホールズ」。”アンディ・ウォーホールズ”をもじったバンド名が印象的で、1995年にアルバムデビュー。
パンクなルックスにグラムロック風の曲がクールで、カルト的な人気を誇り現在も現役で活動中。ありふれた青春ドラマとは違った作風の『ヴェロニカ・マーズ』に、この曲がみごとにマッチしてます。
ペーパー・ハウス( My Life Is Going On/Cecilia Krull )
Netflixで配信中の、世界中で大ヒットしたスペイン製ドラマ。教授と名乗る強盗団のリーダーとリクルートされた犯罪者たちが造幣局に籠城して、大金を盗み出す究極のクライムドラマが最高にクール!
現在シーズン4まで放送され、シーズン5を首を長くして待っているファンが大勢いることと思います。ドラマの主題歌『My Life Is Going On』を歌っているのは、スペイン人歌手のCecilia Krull(←すみません、ラストネームの日本語表記が分かりませんでした)。
2009年に『Fuga de Cérebros』という映画の主題歌「All My Fears」でデビュー。2010年の映画『Três Metros Sobre o Céu』の主題歌「Something’s Triggered」も歌っています。『ペーパー・ハウス』の主題歌にも起用されているので、スペインでは人気歌手のようですね。
プリティ・リトル・ライアーズ(Secret/ザ・ピアース)
サラ・シェパードの小説「ライアーズ」をベースにした青春ミステリードラマ。2010年~2016年までシーズン7まで放送され、ティーンの絶大な支持を得たドラマです。
ペンシルベニアの街に暮らす仲良しの女子高生5人組が主人公で、そのうちの一人が失踪します。残された4人のもとに不審なメールが届き始め、失踪した友達の真相はいかに…?というストーリー。
『プリティ・リトル・ライアーズ』の主題歌『Secret』を歌うのは、アラバマ州出身の姉妹デュオ「ザ・ピアース」。アリソンとキャサリンはヒッピーな両親のもと、自宅学習をしながら各地を旅行して育ち、両親の影響でジョニ・ミッチェルなどを聴いて育ちました。
2000年に「The Pierces」をリリースしてアルバムデビュー。『プリティ・リトル・ライアーズ』の主題歌『Secret』は、2007年リリースのアルバム「Thirteen Tales of Love and Revenge」に収録されています。ミステリアスでドラマチックな曲調が、ドラマの雰囲気にぴったりですよね。