珠玉のドラマ『アンオーソドックス』の見どころを紹介!人生を見つめ直す時に観てほしい!

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Netflixで配信されているリミテッドシリーズ『アンオーソドックス』は、自分の人生を変えるために一歩踏み出した女性の生き方を描いたドラマ。ユダヤ教の閉鎖的な世界から抜け出し、新しい人生を生きようとする姿は多くの人が共感するはず!



『アンオーソドックス』のあらすじ

主人公はニューヨークのウィリアムズバーグにある、ユダヤ教の超正統派のコミュニティで暮らす19歳のエスティ。18歳でお見合い結婚をした夫のヤンキーと暮らしていますが、性生活が上手くいかず子供ができないため夫婦間はぎくしゃくしています。

超正統派の厳しい戒律の元で暮らす自分の人生に疑問を感じたエスティは、幼い頃に離れ離れになった母がいるベルリンに移住することを決意。ベルリンでの新しい出会いを通じで、エスティは新しい自分を発見していきます。

『アンオーソドックス』の見どころ

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デボラ・フェルドマンの回顧録『Unorthodox』をベースに制作された本作。ストーリーはフィクションながら、実際にユダヤ教コミュニティから脱却した一人の女性の経験を元に描かれているためリアリティを感じます。

ユダヤ教の結婚式やウィリアムズバーグでの生活など、知られざる超正統派の人々の暮らしも見どころのひとつ。今まで知ることがなかった世界を垣間見ることができ、現代のアメリカでこんな生活をしている人たちがいることに驚くはず。

ベルリンに行ってからのエスティの生活と、ウィリアムズバーグで暮らしていた頃が交互に描かれているのもポイント。エスティの自分の人生に対する不安や疑問、心の変化がていねいに描かれ、ベルリンでの新しい生活になじもうと奮闘する姿は見ていて応援したくなります。

荷物をほとんど持たずに身一つでベルリンへ逃亡するところや、エスティを追いかける夫ヤンキーといとこのモイシェの追跡劇にもハラハラドキドキ。離れ離れになっていた母親との間にあった、わだかまりがほどけていくところも見どころです。

 

アンオーソドックスとは?

私たちにとって馴染みのないユダヤ教の世界。ドラマをより楽しむためにも、ユダヤ教について少しおさらいしたいと思います!

ドラマのタイトルにもなっている「アンオーソドックス」とは、ユダヤ教の宗派のひとつで特に厳格な超正統派のこと。厳しい戒律のもと、さまざまな規則やしきたりに従って生活しています。アメリカで暮らしていても、話す言葉はイディッシュ語です。

服装やしきたり

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男性は黒い帽子、黒のジャケット、白いシャツ、長いもみあげが特徴。女性は装飾のないシンプルな詰襟シャツにロングスカート、厚めのタイツを履き質素な服装です。「髪の毛は男性を誘惑するもの」というユダヤ教の考えから、既婚女性は髪を剃る規則があります。そのため外出する時は、ウィッグを被るかスカーフなどで頭を覆っています。

ドラマ内でも結婚式の後にエスティが髪を丸刈りにするシーンが出てきて、自分の髪が刈られていくのを涙を流しながら耐える姿が印象的。「髪は女性の命」という言葉があるように、女性の大切にしているものを取り上げてしまうのは、女性の尊厳を奪う行為に見えてならないのは私だけでしょうか。


ネットやテレビは禁止

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ドラマでも描かれていますが超正統派ではネットやテレビは禁止。ネットやテレビを通じて世俗的な世界を知って、外の世界へと出て行ってしまう若者が出ないようにと制限しています。携帯はガラケーで仮にスマートフォンを持っていても、ネットは閲覧制限がかかっていて自由に使うことができません。

ホロコーストで亡くなった600万人

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主人公のエスティも18歳でお見合い結婚していますが、超正統派での結婚はお見合い結婚が当たり前で数時間しか会ったことない相手と結婚することも珍しくないのだとか。

劇中で「女性は子供を産む出産マシーン」的なセリフが出てきて、女性はたくさんの子供を産んでホロコーストで亡くなった600万人を取り戻すのが使命とされています。超正統派の女性は若くして結婚し6~8人と多くの子供を産んでいる人が多く、子育てに追われて生活しています。

食べ物にも制限が!

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ユダヤ教徒が食べることができる食事は「コーシャミール」と呼ばれ、食品にはユダヤ教上適切に処理されたという「コーシャ認証」マークが表示されています。

「コーシャ認証」マークのない食品を使った料理や食品は口にできないため、旅行に行って気軽にレストランで食事したりスーパーで好きな食品を買うこともできません。

エスティを追いかけてベルリンに行くことを決めたヤンキーが、スーツケースに大量のカップラーメンを詰め込んでいるシーンが出てくるのはそのため。事前に「コーシャ認証」マークの食品を用意しておかないと、道中で食いっぱぐれてしまうかもしれません。


主演のシーラ・ハースが素晴らしい!

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主役のエスティを演じているのがイスラエル人の女優のシーラ・ハース。少女のような華奢な体型に美しい顔立ちは、同じイスラエル出身のナタリー・ポートマンを彷彿させます。

シーラ・ハースは撮影前にイディッシュ語を猛特訓して、ドラマでは見事なイディッシュ語を披露しています。エスティの感じる怒りやとまどい、不安など、繊細な気持ちをリアリティある演技で見事に演じ切って本当に素晴らしい!これからが楽しみな女優です。

本作はエミー賞のリミテッドシリーズ部門で、作品賞・主演女優賞・脚本賞・監督賞にノミネートされた秀作。ドラマを観て宗教は人々を救うべきものであって、人間の生活や生き方を制限するものではないのでは?と強く感じ色々と考えさせられました。

多くの人に勇気を与えてくれる作品

異文化を描きながらもそこから抜け出そうともがく一人の女性の生き方は、普遍的で観ていてきっと応援したくなるはず。自分の人生を変えたいと思っても、なかなか行動に移せない、どうすればいいのか変わらない、そういうもどかしさを抱えている時にぜひ観て欲しいドラマです。

 


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