生き馬の目を抜くハリウッドでは、エージェントと契約するだけでも至難の業。しかも役を獲得するには演技力を磨いて、何度もオーディションを受ける日々が続きます。それでもなかにはラッキーなデビューを飾った俳優も!意外な理由でデビューのきっかけを掴んだ俳優を紹介します!
クリス・プラット
俳優がスカウトされる場所はニューヨークやロサンゼルスが多いですが、クリス・プラットがスカウトされた場所はハワイのマウイ島。
人気チェーン・レストラン「ババ・ガンプ・シュリンプ」でウェイターをしていたクリスは、お客としてやって来た女優で監督のレイ・ドーン・チョンに”かっこいいね、演技したことある?”と聞かれたのがデビューのきっかけ。
その4日後にはクリスはロサンゼルスに飛んで、彼女が監督するホラー映画『Cursed Part 3』で映画デビュー!デビュー後すぐにテレビドラマ『The Huntress』『エバーウッド 遥かなるコロラド』に出演が決まり、その後の活躍はご覧の通り。まさに信じられないようなサクセスストーリー!
エヴァンジェリン・リリー
カナダ出身のエヴァンジェリン・リリーは、ブリティッシュ・コロンビア州のケロウナを歩いていたところ、フォード・モデル・エージェンシーの目に留まりスカウトされます。
大学の学費を稼ぐためにモデルとして契約して、コマーシャルなどに出演。映画のエキストラやドラマの小さな役を経て、2004年にドラマ『LOST』のケイト・オースティン役をオーディションで獲得しました。
ヴィン・ディーゼル
子供のころから小劇場の舞台に立ち、俳優になるべくロサンゼルスで活動するも芽が出ず故郷のニューヨークに戻ります。オーディションを受けても役がもらえないならと自分で映画を製作することを決め、短編映画『Multi-Facial』を制作。
この映画はカンヌ映画祭で注目され、何人かの監督の目に留まります。その一人がスティーブン・スピルバーグで、彼の監督する『プライベート・ライアン』の重要な役に抜擢されました。
その後のヴィン・ディーゼルの活躍ぶりを見ると、スティーブン・スピルバーグはさすが名監督だけあって見る目があるなと納得です!
メル・ギブソン
友人を『マッド・マックス』のオーディションに送ってあげたことが、人生の大きな転機になったのがメル・ギブソン。前日にバーで喧嘩をして顔じゅう傷やアザだらけだったメルは、オーディションで彼を見かけた監督のジョージ・ミラーの興味を引くことに。
傷だらけのメルの雰囲気が『マッド・マックス』の主役マックスのイメージにぴったりと思った監督は、数週間後に再びメルと会い傷のないハンサムな顔を見て主役に決めたのだとか。その後メルは俳優だけでなく監督としても才能を発揮して、世界的なスターになったのだから人生何が起こるか分かりません!
サラ・ミッシェル・ゲラー
4歳の時にマンハッタンのレストランでスカウトされ、1週間後にはテレビドラマやコマーシャルにキャスティングされて子役として活躍。
11歳の時にテレビドラマの『Swans Crossing』で主要キャストの一人として出演し、その後大人気ドラマ『バフィー 〜恋する十字架〜』で、バフィー・アン・サマーズを演じ一躍人気女優になりました。『ラストサマー』『スクリーム2』『THE JUON 呪怨』など、ホラー映画に多く出演しています。
アシュトン・カッチャー
アイオワ大学でエンジニアの勉強をしていた時に、モデルエージェントにスカウトされてモデルとしてデビュー。大学を中退して「アバクロンビー&フィッチ」「カルバン・クライン」などのブランドでモデルを務めました。
ちなみに1997年のモデル・オブ・ザ・イヤーでは、当時モデルをしたジョシュ・デュアメルがアシュトン・カッチャーを抜いて優勝しています。
アシュトンがモデルになった理由は、脳性麻痺の双子の弟の医療費を稼ぐためだったというから偉い!モデルとして活躍後はハリウッドに拠点を移して俳優活動を開始し、1998年に『ザット’70sショー』のマイケル・ケルソー役で一躍トップスターになり映画にも多数出演しています。
キャサリン・ヘイグル
9歳の時に叔母がモデル事務所に送った写真がエージェントの目に留まり、大手モデル事務所「ウィルヘルミーナ・モデルズ」と契約。コマーシャルやテレビに出演後、1994年には人気ティーン雑誌「セブンティーン」で表紙を飾りました。
1999年のドラマ『ロズウェル』に3シーズン出演後、映画やテレビ映画に出演。2005年から放送開始した大人気ドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』のイジー・スティーヴンス役で、一躍有名女優に。
キャサリン・ヘリグルの叔母は、姪っ子が可愛すぎて絶対モデルになれる!とモデル事務所に写真を送らずにいられなかったんでしょうね。
チャニング・テイタム
チャニング・テイタムは高校卒業後、フットボールの奨学金を得て大学に進学するも中退。さまざまな仕事を経験し、ストリップ・クラブでストリッパーとして働いていた時期に街を歩いているところモデル事務所にスカウトされペプシのCMなどに出演。
その後俳優に転身し、2006年の『ステップ・アップ』では主役を演じ見事なダンスを披露してブレイクします。
ストリッパー時代の経験を元にした『マジック・マイク』では、主演意外に制作にも名を連ね映画は大ヒット。無名時代のストリッパーの経験が大いに役に立ち、まさに人生経験が俳優の成功に大きく貢献しました。
チャーリー・ハナム
『サン・オブ・アナーキー』のジャクソン役でおなじみのチャーリー・ハナム。17歳の時にニューカッスル・アポン・タインの靴屋で、クリスマスの買い物をしたのが運命を大きく変えます。
同じ靴屋にテレビのプロダクションマネージャーが買い物中で、少し酔っぱらっていたチャーリーは気分が高揚していて、プロダクションマネージャーに投げキッスをしたのがスカウトのきっかけ。
彼女が笑い返して歩み寄り、「演技したいって思ったことある?」と聞いてきたのだとか。投げキッスがスカウトのきっかけとは、イケメンならではのエピソード。それにしても17歳で酔っぱらって買い物って、ダメじゃないですか!
デヴィッド・ボレアナズ
『バフィー 〜恋する十字架〜』で一躍スターになったデヴィッド・ボレアナズは、犬の散歩中に幸運が舞い降ります。シットコムドラマの『Married with Children』でチョイ役出演したことがあったものの、その時演技はほぼ素人。
デヴィッドの近所に『バフィー 〜恋する十字架〜』の脚本家マーティ・ノクソンが住んでいて、デヴィッドが犬の散歩をしているところを見かけてオーディションしてみないかと声をかけました。
オーディションでの本読みで、その場にいた関係者の女性達の反応がすごかったため即役を獲得したのだとか。その後もバフィーのスピンオフドラマ『エンジェル』や、『Bones 』などの人気ドラマで主役を務めた強運の持ち主!
運も実力のうち
ハリウッドで成功するのには類まれな才能と努力が必要、でもそれ以上に必要なのが運かもしれません。ハリウッドで活躍している渡辺謙が「ハリウッドでの成功の7割が運」と語っていて、昔トム・クルーズも同じようなことをインタビューで言っていました。
「運は実力のうち」という言葉がある通り、ハリウッドで成功する人は他の人にはない何かを”持っている”ということなのかもしれませんね!