【ハウス・オブ・カード 野望の階段】アメリカ史上1番ヤバいトンデモ大統領を描いた、傑作ドラマの魅力を分析!

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2013年~2018年に全シーズン6に渡って放送された大ヒットドラマ。放送当時は『ハウス・オブ・カード』を観ていないと友達を無くす、と言われていたほど視聴していないと会話に入れないくらい話題だったドラマです。映画を毎回観ているような気分にさせてくれる、質の高い極上の傑作ドラマの魅力を探ってみました!



『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のあらすじ

ハウス・オブ・カード 野望の階段 シリーズ予告編 – Netflix [HD]

ホワイトハウス入りを目指す下院議員のフランク・アンダーウッドが主人公。大統領候補のギャレット・ウォーカーを応援し当選したあかつきには、国務長官のポストを約束されていました。

ギャレットは当選したものの、国務長官のポストはフランクではなく別の人間を抜擢します。怒りに震えるフランクは、妻のクレアと共にホワイトハウス入りを目指すことを決意するのでした。

その後副大統領まで上り詰めたフランクは、大統領を辞職に追い込みついには大統領の座を手に入れます。国連大使になったクレアは、ロシアとの外交に追力するも経験不足のため辞任。

国連大使を辞任した後、クレアは民主党副大統領候補に立候補し見事当選します。大統領になったフランクを取り巻く疑惑が大きくなったことでフランクは大統領を辞任し、副大統領になったクレアからの恩赦を待つことになるのでした。

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のみどころ

フランク・アンダーウッドという人間

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とにかく主人公のフランク・アンダーウッドという人間が、非常にヤバい。教養があり話術に長け人を操るのが上手く、一見人当りがよく温厚そうに見えるのですが…。自分のためならあの手この手を使って他人を蹴落とす、モラルのかけらもない非情な人間。

観ていて胸くそ悪くなるタイプの人間で、『ブレイキング・バッド』のウォルター・ホワイトを連想させます。フランクが視聴者に向かって話しかける形式なのは、ある意味視聴者が少しでもフランクに共感できるようにするためなのかも、とさえ思えます。

フランクの政策も違法スレスレで超ヤバい!こんなヤバい人がアメリカ大統領になるとは世も末…と、政治ドラマながらホラーにさえ思えるレベル。

ただ今までにないタイプの人間が大統領になる、という意外性とストーリーテリングの巧みさが、視聴者をグイグイと引き込んでいきます。


フランク・アンダーウッドの生い立ち

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フランクのどうしようもない人間性は、彼の生い立ちに大きく関係しています。アメリカの大統領と言えばアイビーリーグ出身の洗練された人格者、というイメージですがフランクはまるで真逆です。

貧しい農家の出身で、父親から虐待されて育ったことがトラウマになっています。彼の生い立ちが大きなコンプレックスになり、フランクの性格に大きく関係していることは明らか。

裏では殺人もやさない非情なことをするダーティな人間ながら、外面がよく表の顔と裏の顔の二面性を上手く使い分ける能力に長けています。

ホワイトハウスの裏側


何といってもホワイトハウスの裏側を覗けるのも、このドラマの魅力のひとつ。アメリカの超ややこしい大統領選挙の仕組みや、票集め、根回しなど、政治に興味がない人でも引き込まれてしまいます。

テロの脅威をでっち上げて大統領選の票集めを操作しようとしたり、政治家の汚い世界を思いっきり見せてくれます。

うわ~、こういうのっておそらく実際に起こってるじゃないだろうか…、という出来事がドラマ内でたくさん起こっています。

皮肉や風刺がたっぷり効いた演出も見事で、政治っておもしろい!と全然政治に興味がなかった筆者も夢中になったのでした。

摩訶不思議な夫婦関係

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『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の見どころのひとつが、フランクと妻クレアの摩訶不思議な夫婦関係。二人の間に子供はなく、そのこともドラマの軸になっていて二人の関係に大きく影響しています。

お互い他に愛人がいてもOKというドライな関係。愛し合っているのかいないのか…?、とっても複雑な関係です。夫婦というよりビジネス・パートナーとしてなら、相性はピッタリなのかもしれません。この二人の気持ちのもつれもシーズンを通じて描かれて、物語をさらにおもしろくさせています。

映画並みのスケール

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『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の1話あたりの製作費の平均は、なんと450万ドル(約5億円)というからもうケタ外れ!1シーズンじゃなく1話ですよ、1話!政治ドラマなのでアクションや爆発シーンもないので、そこまでお金がかかりそうな感じもしないのですが。

製作総指揮がデビット・フィンチャー、主演がケヴィン・スペイシーとロビン・ライトなので、ギャラが高いというのも製作費が高い理由のようですが。

実際観ていると、毎エピソードが映画を観ているようなクオリティの高さに、思わずうなってしまいます。アメリカのドラマはこうじゃなくちゃ!というくらい、見ごたえたっぷりですよ。

 

ケヴィン・スペイシー&デビット・フィンチャーが製作総指揮

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デビット・フィンチャーは、『セブン』『ゲーム』『ファイト・クラブ』『ゴーン・ガール』などの映画で知られる名監督。『セブン』や『ファイト・クラブ』といった、ダークで斬新な作品が得意な監督です。

『セブン』ではフランク・アンダーウッド役のケヴィン・スペイシーと、一緒に仕事をしていますよね。筆者の中ではあのデビッド・フィンチャーがテレビ・シリーズを手掛けるのか!と正直驚きました。

それでもさすがデビッド・フィンチャーが製作するだけあって、今までの政治ドラマとは一線を画す野心的な作品に仕上がっています。

ケヴィン・スペイシー

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ケヴィン・スペイシーは、『セブン』『ユージュアル・サスペクツ 』『L.A.コンフィデンシャル』『アメリカン・ビューティー』など数々の名作に出演した名優。

『ユージュアル・サスペクツ 』でアカデミー助演男優賞、『アメリカン・ビューティー』でアカデミー主演男優賞を受賞した確かな演技力の持ち主です。

普通のおじさんの地味なルックスのせいか、日本では知名度はイマイチな感じですが、洋画好きのアラフィフ世代にとってケヴィン・スペイシーと言えば名優中の名優として知られています。

まさかケヴィン・スペイシー主演でデビッド・フィンチャー監督が製作するネットドラマが作られる日が来るとは…、と想像もしていなかったのが本音なのではないでしょうか。それほど海外ドラマの質が上がって、映画レベルになったという証拠かもしれません。

ロビン・ライト

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『ハウス・オブ・カード 野望の階段』でロビン・ライトが演じるクレアも、フランク・アンダーウッドに負けず劣らず腹黒な女。

でもブロンドのショートヘアにピタピタのスーツを着こなす、抜群のプロポーションのロビン・ライトがめちゃくちゃクールでカッコいいんですよね。

どちらかというと清純派なイメージのある女優だったので、言ってみればかなりの汚れ役を見事に演じていてアッパレです。

ケヴィン・スペイシーの奥様役がロビン・ライトって、ちょっと美人過ぎる気もしますが。この二人だからこそ本作が成功したのかもと思わせる、ぴったりと息の合った演技を見せてくれます。

ケヴィン・スペイシーが解雇!

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シーズン6の制作中に、ケヴィン・スペイシーの未成年の少年へのセクハラ疑惑が報じられました。Netflixは速攻スペイシーを解雇し撮影も中断され、ケヴィン・スペイシーが出演しない脚本に書きかえられました。

よってシーズン6は、いきなりフランク・アンダーウッドが出演しないという事態になってしまったのです。シーズン5の展開が疑惑の多いフランクが大統領を辞任し、副大統領になったクレアの恩赦を待つという内容が幸いしました。

すでにフランクが大統領の職を辞任していたので、物語をクレア中心に持って行きやすかったと思います。それにしても身から出た錆とはいえ、自身の不祥事でドラマをクビになったスペイシー。大統領を辞任に追い込まれるドラマ内容とかぶって、まさかのデジャブな展開になってしまいました。

ファイナル・シーズンはガタガタに…、有終の美を飾れず

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ケヴィン・スペイシーが解雇されたことで、シーズン6がドラマのファイナル・シーズンになりました。それにしてもケヴィン・スペイシーが居なくなった穴が、こんなに大きかったとは…。

シーズン6は正直かなりガッカリの内容で、シーズン1~5が傑作だっただけに本当に残念。シーズン6はクレアがホワイト・ハウスの部屋で騒いでいるだけで終わった…、といった印象です。

傑作ドラマの最後を飾るシーズンとしては本当に寂しく、有終の美を飾れなかったのが惜しまれます。ケヴィン・スペイシーが解雇されていなかったら、どんなファイナル・シーズンになっていたんだろうと思うと残念で仕方ありません。

まとめ

ケヴィン・スペイシーが解雇されて残念な結果になってしまいましたが、それでもやっぱり観る価値のある傑作ドラマです。ネット配信ドラマで初めてエミー賞を受賞しただけのことはある、見ごたえのある仕上がり。

ネット配信ドラマの底力を見せつけて、海外ドラマ全体の質を一気に上げたと言っても過言ではない作品です。まだ観てない方にぜひおすすめのドラマです。

 


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