シーズン6はダイアナ妃の最期が描かれるパート1、ウィリアム王子に焦点を当てたパート2の二部構成。ますます王室の人間模様から目が離せない、シーズン6のあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・結末などを、ネタバレあり&なしで早速チェック!
『ザ・クラウン 』概要
配信日:2023年11月16日
ジャンル:ヒューマン・ドラマ、王室ドラマ
製作国:イギリス
対象年齢:15西城
話数:全10話、1話約50分
日本語吹き替え:あり
『ザ・クラウン 』シーズン6のあらすじ
シーズン6パート1
ダイアナとチャールズ皇太子が離婚して1年経ち、チャールズはカミラの50歳の誕生日パーティーを盛大に開く。ダイアナはウィリアムとハリーを連れてバカンスへ行き、そこでドディと再会する。
ドディは婚約者がいる身だが、父親のモハメドは婚約者との結婚に反対し、ダイアナと仲良くなるようにと策を巡らす。
ダイアナとドディは親密な関係になっていき、ダイアナのスキャンダルを追うマスコミとパパラッチの追跡が日に日に過熱していく。ダイアナとドディがパリで過ごした日、二人の乗った車が事故にあってしまう…。
シーズン5のキャスト&レビューはこちら ↓
『ザ・クラウン 』シーズン6感想&海外評価(ネタバレなし)
IMDb:8.6(10点中)
総合評価:★★★☆☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆
筆者はダイアナ元妃の人気や訃報をリアルタイムで見た世代のため、シーズン6パート1を興味深く視聴しました。
事故の日に起こったダイアナとドディの会話など二人にしか知る由はないし、あくまで事実から着想を得たフィクションのためどこまで本当なのか定かではありませんが…。
それでもダイアナ妃の最期について描かれているのは興味深かったし、改めて彼女の人気ぶりを再確認させられたように思います。王室を離れた後もあそこまでの人気をキープしたのは、彼女の美貌はもちろん人を引き付けてやまない魅力に溢れた人だということが分かります。
パパラッチの追跡が本当に怖くて、プライバシーを侵害され続けた元妃のストレスは計り知れません。もしパパラッチの追跡がなかったら事故は起こらなかったかも…、と誰もが考えてしまうはず。
これまでのシーズンは政治と密接に繋がるストーリーで、当時のイギリスや世界の社会情勢を踏まえた内容が魅力でしたが、シーズン6はダイアナ元妃の最期に焦点を当てているため多少のタブロイド感は否めません。
当時の元妃をリアルタイムで見てきた一人としては興味深いかったですが、作品としてのクオリティはこれまでのシーズンに比べると劣るかな…という気はします。
それでもダイアナ元妃を演じたエリザベス・デビッキが素晴らしいし、『ザ・クラウン』のファンとしては楽しめました。パート2はウィリアム王子に焦点を当てた内容になるようなので、続きが楽しみです。
『ザ・クラウン 』シーズン6のキャスト
エリザベス女王(イメルダ・スタウントン)
イギリス女王。王室を離れた後も、話題が絶えないダイアナ元妃の動向に頭を悩ませる。
フィリップ殿下(ジョナサン・プライス)
エリザベス女王の夫。
チャールズ皇太子(ドミニク・ウェスト)
ダイアナと離婚後、カミラが女王に認めてもらえないことで苛立っている。
ダイアナ妃(エリザベス・デビッキ)
チャールズと離婚後は慈善事業に力を注ぐ。パパラッチに毎日追われる生活に辟易している。
カミラ・パーカー・ボウルズ(オリヴィア・ウィリアムズ)
チャールズ皇太子のパートナー。
モハメド・アルファイド(サリーム・ダウ)
エジプト出身の大富豪。イギリス王室に憧れ、息子のドディとダイアナの仲を取り持とうとする。
ドディ・アルファイド(ハリド・アブダラ)
モハメドの息子で映画関係の仕事をしている。婚約者がいるが、ダイアナと親密になっていく。
『ザ・クラウン 』シーズン6パート1全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)
ダイアナとチャールズ皇太子が離婚して一年。ダイアナはチャールズがカミラの誕生日会を開くためイギリスに居たくないと、ウィリアムとハリーを連れて10日間のバカンスへ行く。チャールズはエリザベス女王をカミラの誕生会に招くが、女王は参加を断る。モハメドはドディがダイアナと交際することを望み、ドディにダイアナを落とせとけしかける。
ドディは婚約者がいるが、権力者の父親の言うことに逆らえずにいた。バカンス先でダイアナはドディと再会し、二人は親しくなり、ドディはパリで過ごそうと誘う。ダイアナとドディがパリで過ごしていることが王室に知られ、モハメドは写真家を雇い、二人が船で過ごしている写真を撮らせ新聞に掲載させる。
ダイアナは地雷撲滅運動のためボスニアへ行くが、活動の会見でドディのことばかりが話題に上ってしまう。モハメドはドディにダイアナと結婚するように圧力をかけ、実現したら会社の共同経営者にすると言う。ダイアナとドディはモンテカルロでファンとパパラッチに追われた日、宝石店に逃げ込むが、そこでダイアナが気に入った指輪が婚約用の指輪だったため、ドディは指輪を購入してプロポーズすることを決める。
ダイアナはドディとの関係を解消しようとイギリスへ戻るつもりだったが、パリ支店にある指輪を取りに行きたいドディに説得されてパリへ一緒に行く。ドディはダイアナにプロポーズするが、ダイアナは結婚する気はないと断る。二人がドディの家に移動する際、パパラッチに追われ車がアルマ橋のトンネルで大事故を起こす。
ドディは即死で、ダイアナは病院へ搬送されるが亡くなってしまう。チャールズは国葬にすべきだと女王に言うが、女王は王室を離れたダイアナは家族葬にすべきだと言い、意見が分かれる。世界中の人々が悲しみに暮れ、バッキンガム宮殿に多くの人たちが集まるのを見て、女王は国葬にすることに決め声明を発表する。ダイアナのお葬式にはイギリス中から人々が集まった。
『ザ・クラウン 』シーズン6見どころ・解説・考察(ネタバレあり)
ダイアナ&ドディ
シーズン6パート1はダイアナとドディの二人に焦点が当てられています。ドディには婚約者がいますが、父親のモハメドはアメリカ人モデルの婚約者を気に入らず、結婚を阻止しようとしています。
モハメドはイギリス王室に憧れ、ハロッズを買収し元国王のエドワードが暮らしたお城の修理を手掛け王室に近づこうとしている人物です。
ドディがダイアナと親しくなり結婚することになれば、ドディは未来の国王の継父となり、憧れの王室とパイプを築くことができます。
ドディは父親に認められたいという承認欲求が強く、父親の言いなりになってばかり。ダイアナのことが好きなことは確かですが、父親の期待に応えたいという気持ちのほうが強い印象です。
ダイアナはそんなドディのことを見抜いているし、自分自身も離婚したばかりで再婚する気は毛頭ありません。ダイアナはプロポーズを断り、結果的に二人は友人関係でいることに。
劇中のダイアナを見ているとパパラッチに追われるカオスの渦中にいて、ドディといても本当の安らぎを得ることはできるのか?という気持ちにさせられます。
ドラマでは二人が友人関係になった後事故に合い、真相は闇のまま…。実際モハメドは二人が婚約したと話していますが、二人の関係はダイアナとドディにしか分かり得ません。実際のところはどうだったのかすごく気になります。
ダイアナの最期
The final chapter begins on November 16th. Visit https://t.co/qQUYOxdqP2 for more photos: https://t.co/ltJWqaONYP pic.twitter.com/M4nciA3yTY
— The Crown (@TheCrownNetflix) October 16, 2023
ダイアナはドディとアパートの移動中、パパラッチに追いかけられアルマ橋のトンネルで事故に合い、亡くなってしまいます。
ウィキペディアによると、車に乗っていたダイアナ、ドディ、運転手のアンリ・ポール、ボディーガードのジョーンズの4人全員が、シートベルトを着用していなかったとのこと。
車は追跡してきたマスコミの車をまこうと135キロから150キロという違法な猛スピードで進み、アルマ広場下のトンネルで他車と接触事故を起こし、これを避けようとして運転を誤り中央分離帯のコンクリートに正面衝突。
ドディとポールは即死し、ダイアナとジョーンズは重傷を負い、ジョーンズただ1人が生き残ります。救急隊が到着するまで、第一発見者の医師と一人のカメラマンがダイアナの応急処置にあたりましたが、それ以外のカメラマンたちは写真を撮ってばかりだったそうです。
彼らは殺人罪と緊急援助義務違反の容疑で、フランス警察に逮捕されました。救急隊は1時間かかって潰れた車の屋根を切って前部座席と後部座席に挟まれたダイアナを車外に出すことに成功するも、ダイアナの頭部と胸部はひどい傷を負っており、すでに助かる見込みはなかったと記述されています。
参照記事:ダイアナ (プリンセス・オブ・ウェールズ)ウィキペディア
母親としてのダイアナ
ウィリアムとハリーは両親の離婚後、チャールズとダイアナの間を行ったり来たりして過ごします。ダイアナは慈善事業に力を注ぎ、王室離脱後も世界中で脚光を浴びていましたが、何よりも二人の息子の母親でいることを一番の生きがいにしていたのだなと感じました。
いつもウィリアムとハリーのことを一番に思い、二人にとってベストであるよう努めていたのがよく分かります。だからこそ息子二人との関係も良好で、離婚後に離れている期間があってもいい親子関係を築いていたのではないでしょうか。
その点は同じ母親として共感する部分が大きかったし、だからこそ多くの女性からも支持されていたのではと思えてなりません。
『ザ・クラウン 』シーズン6パート2の配信はいつ?
A first look at Prince William (Ed McVey) and Kate Middleton (Meg Bellamy) from the sixth and final season of The Crown, coming 2023. pic.twitter.com/hputORVqGt
— The Crown (@TheCrownNetflix) April 27, 2023
シーズン6パート2は12月14日(木)に配信されます。シーズン6は全10話構成のため、パート2は6話構成となります。パート2はウィリアム王子に焦点を当てた内容になるようで、キャサリン妃との出会いも描かれます。
ダイアナ元妃の死が、どうウィリアムとハリーに影響するのかも気になるところ。最終シーズンのラストとなるパート2の配信を楽しみ待ちましょう♪
『ザ・クラウン 』シーズン6のネット上での評判は?
【#ザ・クラウン】S6 part1
26年前というのが嘘のように、夏休みの最終日に飛び込んできたあの事故の報道は鮮烈に覚えてる。ダイアナ元妃、好きなんです。起きる不幸を全て知ってて、なぜここまで辛いのか。でも個人的にはどこか救われる描き方でもあった。王室みんな、ちゃんと人としての幸せを得て🥲 pic.twitter.com/aWR0VnClLi— Shiho Nagashima | Contents Director (@evisilli) November 16, 2023
#ザ・クラウン S6E1
ダイアナの悲劇はマスコミをコントロールし印象操作する広報が居なかった事ではなか。少なくともチャールズ側にはプロがいた。無防備でマスコミやチャールズ、アルファイド家の思う壺だったのではと悔やまれる。賢いアドバイザーがいれば。ドディの婚約者ケリーフィッシャー(続 pic.twitter.com/VeKVT0yS4H— Sassenach サセナッフ_海外ドラマ&洋画 (@Sassenach_jp) November 16, 2023
『ザ・クラウン 』シーズン6まとめ
ダイアナ元妃の人気をリアルタイムで見てきた世代としては、とても興味深く鑑賞しました。これまでのシーズンに比べると、タブロイド的な仕上がりなのはある意味仕方ないかな…という印象です。
王室の濃い人間ドラマを見せてくれる秀作ドラマで、Netflixに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪
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