Netflixドラマ『フェリー:ザ・シリーズ』麻薬ビジネスで犯罪社会の頂点を目指す!チンピラ親父の熱血犯罪ドラマ

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麻薬ビジネスで成功するべく麻薬王やバイカーギャングに挑む、チンピラ親父の熱血犯罪ドラマ。『ブレイキング・バッド』が好きな方におすすめ!本作のあらすじ・キャスト・感想・結末などを、ネタバレあり&なしで早速チェック♪



『フェリー:ザ・シリーズ』概要

製作・配給:Netflix
配信日:2023年11月3日
原題:FERRY DE SERIE
ジャンル:犯罪、ヒューマンドラマ
製作国:ベルギー/オランダ
監督:ジョエル・ヴァンハーゼブルック
脚本:ニコ・ムーレナー
対象年齢:15歳以上
エピソード数:全8話 1話約45分
日本語吹き替え:なし

『フェリー:ザ・シリーズ』あらすじ(ネタバレなし)

フェリー・バウマンはエクスタシーの製造販売で、麻薬ビジネスで足場を築こうとしている。

恋人のダニエルの弟ラースが製造を担当し、バイカーギャング「プサカ」と取引することになるが、到底無理な注文量を受けてしまう。

材料の入手が難しくフェリーは試行錯誤で材料を手に入れようと奔走するが、麻薬王のアリー・タックから連絡を受ける。フェリーが悪知恵を出したことから、麻薬ビジネスで大きな敵を作ってしまう…。

『フェリー:ザ・シリーズ』感想&海外評価(ネタバレなし

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア% 視聴者スコア78%
IMDb:7.9(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆

ベルギー版『ブレイキング・バッド』のような仕上がりで、すごくおもしろかったです。本作はNetflix映画『フェリー』の続編のため、順番としては先に映画を観てからシリーズを観ましょう。

映画版とドラマ版はNetflixシリーズ『アンダーカバー:秘密捜査官』に登場する麻薬王フェリーの前日譚のため、『アンダーカバー:秘密捜査官』→『フェリー』→『フェリー:ザ・シリーズ』の順番で観るのが正解です。

筆者は『アンダーカバー:秘密捜査官』は3シーズンあるので、未見のまま映画版のみ視聴して本作を観ましたがあらすじ的に大きな問題はなし。

映画版を飛ばしてもストーリー的には理解できますが、フェリーとラースの出会いなど先に知っておいたほうがいい情報が映画版で描かれているため映画とセットで観ることをおすすめします。

麻薬ビジネスで成り上がろうとするチンピラ親父が、麻薬王やバイカーギャングを敵に回し犯罪の深みにはまっていく物語がおもしろい。

主人公のフェリーが脂ぎった太鼓腹のおっさんで、ビジュアル的にちょっと無理…な感じでしたが、ストーリーはよくできていて見応えたっぷりです。

ドラッグの製造販売で起きるトラブル、取引、裏切り…をスリリングにテンポよく描いていて、犯罪ドラマが好きな方はきっと気に入ると思います。


『フェリー:ザ・シリーズ』キャスト

フェリー・バウマン(フランク・ラマース)

エクスタシーの製造販売で、犯罪社会でのし上がろうとするチンピラ親父。恋人のダニエルのためなら何でもする。

ダニエル(エリーセ・シャープ)

フェリーの恋人。フェリーの親友マルコの美容室で働いている。

ラース(ヤニック・ファン・デ・フェルデ)

ダニエルの弟。エクスタシー製造のエキスパートだが、薬物依存の問題を抱えている。

マルコ(ケーン・デ・グラーヴェ)

フェリーの親友で美容師。妻と一緒に美容室を経営している。

ザビーン(アリス・レイース)

マルコの妻。マルコとの間に子供はいないが、夫婦仲がよく良好な関係を築いている。

ジョン(レイモンド・ティリー)

ダニエルの姉のパートナー。フェリーの汚れ仕事を請け負っている。

アリー・タック(スティーフ・カイペルス)

ブラバントを牛耳る麻薬王。エクスタシーの製造販売で、フェリーと手を組むことになる

リカルド(ティゴ・ヘルナント)

バイカーギャング「プサカ」のメンバー。

『フェリー:ザ・シリーズ』全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

出典元:https://www.netflix.com/t

フェリー・バウマンはエクスタシー販売で一旗揚げようと、恋人ダニエルの弟ラースと共にエクスタシーの製造と販売を行っている。フェリーはダニエルにプロポーズし、ダニエルの妊娠が発覚する。バイカーギャング「プサカ」のリーダー、ミッキー・デ・ボーアが、フェリーのエクスタシーの品質を気に入り100万錠の発注を頼む。

フェリーは引き受けるがフェリーの持つ材料と機械では到底納期に間に合わず、材料の入手に苦労する。シャンプーを作る材料「ササフラスオイル」で代用できることが分かり、フェリーは親友で美容師のマルコに材料を入手してほしいと頼むが断られてしまう。フェリーはアリー・タックから連絡を受け、プサカの注文を共同で行うことになる。

フェリーはアリーから材料を盗み自分たちでプサカの注文を請け負う計画を立て、ラースをアリーのラボで働かせて情報を集め、ラボを襲撃して材料を奪う。フェリーは100万錠をプサカに納品するが、フェリーの裏切りを知ったアリーがラースを拉致して、プサカの注文分で儲けた金額を払えと脅す。フェリーは翌月分の注文の材料を確保するため、再度マルコに材料調達を頼み、マルコはお金欲しさに引き受ける。

薬物依存症になったラースは、いつも誰かに付け狙われている恐怖に怯え、アリーを殺害しに行くが失敗してしまう。フェリーはアリーに金を返す代わりに見逃してもらえないかとミッキーに頼みに行くが、ミッキー自身がアリーは自分たちを利用して大きくなりすぎたと裏切り行為をしていた。ミッキーの手下のリカルドはミッキーの裏切りを知り彼を殺害し、アリーと手下のドーバーも殺害して自分が後釜に座る。

ダニエルはアムステルダムでフェリーが犯した殺人事件を知り、フェリーの人柄を疑うようになる。マルコは警察にシャンプーの材料の件で疑われ事情聴取を受けるが、証拠がないため釈放される。リカルドはアリーの全取引先と話をつけて、3000万錠の注文を受けたという。

マルコはフェリーのためにドラッグ用の材料を仕入れたのが警察にバレたことを妻のザビーンに話し、妻と自分が逮捕されないようフェリーを裏切リ警察に協力することを決める。マルコはフェリーに探りを入れて逮捕に必要な証拠を集め、フェリーはダニエルとの関係がうまくいかず酔っぱらって警察に逮捕される。

ダニエルは運転中に事故にあって病院へ運ばれるが、医師は妊娠していないと言い、早発閉経と言われ妊娠できないことを知りショックを受けてしまう。マルコは警察に情報を流し警察がプサカのアジトを襲撃するが、デニスとレムコがドラッグをぎりぎりに運び出した。

マルコがフェリーとの会話を録音しているとき、フェリーはマルコにダニエルに渡してほしいと100万ユーロが入ったバッグを渡す。ダニエルはマルコとザビーンが現金を証拠として警察に渡すと話している会話を盗み聞きして、フェリーにマルコが裏切っていることを知らせる。マルコはフェリーに連れられて森へ行き、ジョンに射殺されフェリーがマルコを森の中に埋めた。

フェリーは警察の事情聴取で、マルコの行方を聞かれるが黙秘権を行使する。フェリーはマルコを始末したとリカルドに言い、フェリーがドラッグを作りリカルドが輸送を担当することを無理やり話をつける。ダニエルはフェリーとやり直すことにして、二人は結婚式を挙げる。

『フェリー:ザ・シリーズ』見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

ベルギー版『ブレイキング・バッド』

『フェリー:ザ・シリーズ』は出だしから、黄色のジャンプスーツを着た生成人がドラッグを作っているシーンが登場し、まるで『ブレイキング・バッド』のようです。

ドラッグの製造販売で成功しようとするフェリーが、頂点に立つため麻薬王とバイカーギャングを相手にすったもんだの物語を展開していくのがおもしろい。

スリリングでテンポのいい犯罪ドラマで、フェリーが失敗しながらも策をめぐらせてのし上がっていく過程が見応えたっぷり。

ベルギー版『ブレイキング・バッド』という仕上がりで、スリルのある犯罪ドラマが好きな方はきっと気に入るはず。

アメリカ史上最高傑作と言われる『ブレイキング・バッド』と比べるのは何ですが、ストーリーもおもしろいし個人的にはかなりの高評価。

『ブレイキング・バッド』みたいな作品はないかな?という方に、ぜひチェックしてほしい作品です。

フェリーという人物

出典元:https://publish.twitter.com/

フェリーは脂ぎった太鼓判のおっさんで、何でこの人が主人公?という気がしてなりませんが、ここで『ブレイキング・バッド』とかぶるのが、どちらも主人公をどんどん嫌いになっていくところ。

『ブレイキング・バッド』のウォルター・ホワイトも家族に遺産を残すためドラッグ製造に手を出しますが、結局は自分の能力を認められたいという承認欲求の強いソシオパス。

フェリーも最初は茶目っ気ありそうなおじさん?という印象ですが、保身のためなら親友をも殺害してしまう自分本位で行動する自己中男です。観ているうちにどんどんフェリーが嫌いになっていき、見た目も相まって(失礼)最後のほうはフェリーを観るのが結構きつかったです。

ある意味それくらいクセが強くて、神経を逆なでする主役というのはめずらしい。嫌いだから余計観たくなる怖いもの見たさのような魅力があり、ラストは続きがありそう?な終わり方だったので、フェリーがさらにどう犯罪社会でのし上がっていくのか楽しみです。

フェリーとダニエルの関係

ダニエルはフェリーの稼業を知りながらも付き合っていますが、アムステルダムでの殺人事件や弟ラースとの出会いのきっかけを知って、不信感を募らせていきます。

そうでなくても犯罪者で短気で怒りっぽく、見た目も全然イケてないフェリーの一体どこがいいのか筆者にはさっぱり分からない(笑)。

そこが全く共感できないポイントでしたが、ダニエルの父親も犯罪者だったため、やはり父親のような相手を選んでしまうのか?フェリーとダニエルのなかなか定まらない関係も見どころのひとつで、マルコとザビーン、ジョンとマルコの姉の関係など男女の関係を密にストーリーに盛り込んでいるのもうまい。

ダニエルはフェリーのすべてを丸ごと受け入れ、彼とやり直すことに決めた後についに結婚することに。

『ブレイキング・バッド』ではウォルターの正体を知った妻のスカイラーが、ウォルターのビジネスを手伝うようになるため、今後ダニエルもフェリーの稼業を手伝うことになるのかもしれません。


『フェリー:ザ・シリーズ』のネット上での評判は?

『フェリー:ザ・シリーズ』まとめ

何気に観た作品でしたが、かなりの高評価でおもしろかったです。犯罪ドラマや『ブレイキング・バッド』系の作品が好きな方におすすめで、次シーズンが制作されることを願いたいです。Netflixに加入されている方は、ぜひチェックしてみてください♪

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