1996年のコーエン兄弟による映画『ファーゴ』に着想を得たドラマ・シリーズ。オリジナル版の世界観はそのままに、新たな物語として生まれ変わっています。ユニークかつブラックな展開が視聴者を引き込んでいく、最高におもしろいサスペンス・ドラマ。 シーズン1の見どころなどを、ネタバレなしでチェック!
『FARGO/ファーゴ』シーズン1あらすじ
殺し屋のローン・マルヴォはミネソタ州ベミジーで殺しの仕事を請け負った際、車の事故を起こし車のトランクに閉じ込めていた標的の男を取り逃がしてしまう。
ローンはけがの手当てで訪れた病院で、保険セールスマンのレスターと知り合う。レスターは衝動的に事件を起こしてしまい、後始末をレスターに頼むがさらに事件が大きくなってしまうことに。
事件を担当することになった警察副署長のモリーは、ベミジーで起こった一連の事件にレスターとローンが関わっているのではと調査を進めていく。
『FARGO/ファーゴ』シーズン1を観た感想
めちゃくちゃおもしろかったです!ささいなことが雪だるま式に大きくなっていく展開は、予測不可能でとにかくスリリング。
映画版とは違うストーリーですが、世界観がそのままなのでまるで映画のリブート版ドラマのように楽しめます。殺し屋を演じるビリー・ボブ・ソーントンが、不気味でサイコパスな男を見事に演じていて素晴らしかった!
主人公の気弱なレスターが次第に変貌していく様もおもしろかったし、ユニークで異色のサスペンス・ドラマに仕上がっています。
映画版を観ていなくても楽しめるし、ドラマを観た後に映画版を観るのもいいかもしれません。観だしたらイッキ見してしまうおもしろさで、超おすすめです!
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『FARGO/ファーゴ』シーズン1キャスト
ローン・マルヴォ(ビリー・ボブ・ソーントン)
すご腕の殺し屋で一見人当たりがよさそうに見えるが、実は残酷なサイコパス男。仕事でミネソタ州ベミジーに来た際、車の事故を起こしたことから町にしばらく滞在することになる
レスター・ナイガード(マーティン・フリーマン)
保険のセールスマンで、学校時代はいつもいじめられていた。出来のいい弟と比べられることにうんざりしており、口うるさい妻のことをうっとおしく思っている。
モリー・ソルヴァーソン(アリソン・トルマン)
ミネソタ州ベミジー警察署の副署長で、前署長のヴァーンはモリーの仕事ぶりを高く評価していた。鋭い感の持ち主で、ベミジーで起こった一連の事件に関わる人物を推理していく。
ビル・オズワルト(ボブ・オデンカーク)
ミネソタ州ベミジー警察署の新署長で、頭の回転が悪く常に事件を簡単に解決しようとする。副署長のモリーが勝手に捜査を進めることをよく思っていない。
ガス・グリムリー(コリン・ハンクス)
ミネソタ州ダルース警察の警官で、一人娘を育てるシングルファーザー。危ない人物と気づきながら、ローンを取り逃がしたことを後悔する。
『FARGO/ファーゴ』シーズン1の見どころ
映画版『FARGO/ファーゴ』に着想を得たドラマ
映画版『FARGO/ファーゴ』は、1996年のジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督によるサスペンス映画。狂言誘拐が引き起こす出来事を軸に物語が進むブラック・ユーモアの効いた仕上がりで、コーエン兄弟らしい独特の世界観とアメリカの田舎町特有の閉鎖感と寒々とした景色が絶妙にマッチしていました。
本作で主演したフランシス・マクドーマンドはアカデミー主演女優賞を受賞し、作品も高い評価を受けコーエン兄弟の代表作になった傑作映画です。
ドラマ版は映画版とは大きく内容が異なり、シーズンごとに主人公や物語が変わるアンソロジー形式になっています。
全く異なる内容ですが、シーズン1では映画で埋められた現金を掘り起こすシーンがあり少しだけストーリーがリンクしています。
コーエン兄弟の描いた映画版に共通する、ブラック・ユーモアが効いた独特の世界観を共有した異色の仕上がりです。
『FARGO/ファーゴ』は実話?
ドラマの冒頭で「生存者の希望で名前は変えてあるが、死者への敬意を込めてその他は忠実に描いた」とテロップが映ります。
ドラマの物語があまりに奇想天外過ぎてこれって実話なの?とビックリ仰天してしまいますが、これはあくまでドラマの演出で実話ではありません。コーエン兄弟の映画版でも冒頭でテロップで実話であると出てきますが、これも演出です。
映画版もドラマ版も完全なフィクションですが、冒頭に実話であると出てくるだけで一気に物語に引き込まれてしまうので、効果のある演出と言えますよね。
ビリー・ボブ・ソーントンがすごい!
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本作で殺し屋のローンを演じるビリー・ボブ・ソーントンの演技が素晴らしかった!残酷な殺し屋ながらいつも落ち着いた面持ちで、相手を静かに威嚇し平気で嘘をついて窮地を脱していく手腕が恐ろしい。
サイコパスで冷血な人物なのに人当たりのいい良い人に見えるのが余計に怖く、じりじりとターゲットを追い込んでいく方法に背筋が凍ります。二面性を持った殺し屋を見事に演じた、ビリー・ボブ・ソーントンの演技は必見です。
ユニークでブラックな仕上がり
本作は小さな手違いから思ってもいない方向へ出来事が進み、とんでもない事件へと発展していく巻き込まれ型のサスペンス・ドラマ。
殺し屋のローンと依頼人の主役のレスターの関係が奇妙で、ローンに関わったことでレスターが変化していく過程が興味深い。
冷酷なローンの残忍性が描かれる中で、思わず笑ってしまうブラックな笑いを時々はさんでテンポよくストーリーが進んでいきます。
観だしたらイッキ見してしまうおもしろさで、ユニークでブラックな独特の世界観がたまりません。
『FARGO/ファーゴ』シーズン1のネット上での評判は?
ファーゴ(ドラマ版)
シーズン1見終わりました!
寒い田舎町、冴えない日々を送るサラリーマンは殺し屋と出会い、人生の転機を迎える…
話違うのに、映画版を彷彿とさせる設定と風景がうれしい
肩書き製作総指揮でしたが、期待以上にコーエン兄弟の風を感じました
悪役もだいぶスゲ〜やつで満足 pic.twitter.com/OPslSavAaQ— SAR (@Zofo25911038) April 29, 2021
数週間に渡りドラマ版『ファーゴ』シーズン1〜3を観続け遂に本日無事観了。
どれも面白いけど、やっぱりシーズン1が1番いい。結果、映画『ファーゴ』をまた観たくなる…
— Mint (@Who_is_Rohmer) June 5, 2021
『FARGO/ファーゴ』シーズン1まとめ
アメリカの田舎町が持つ独特の閉鎖感は、こういう不気味なサスペンスものにすごくマッチするなあ、といつも思います。
本作も寒々とした田舎町で起こるからこそ、余計に不気味さが増している印象です。最初から最後まで目が離せないスリリングな展開とユニークなストーリーは、視聴者を一気に引き込んでしまうこと間違いなし!