Apple TV+『モスキート・コースト』シーズン1 ひたすら逃げろ!家族の逃走劇を描くスリリングなドラマ

出典:https://www.thehypemagazine.com/

映画『モスキート・コースト』をリメイクした、Apple TV+製作のサスペンス・ドラマ。父親のせいでひたすら逃げまくる、家族の逃走劇を描いた物語。シーズン1のキャストや見どころなどを、ネタバレなしで早速チェック!



『モスキート・コースト』あらすじ

アリー・フォックスは、カリフォルニア州のストックトンで暮らす発明家。発明品の特許申請をしているが思うようにいかず、日雇いの仕事をしながら暮らしている。

家にはいつもお金がなく、アリーの子供ディナとチャーリーは自宅学習で学校に通っておらず、貧乏な生活に嫌気が指していた。

アリーは実は指名手配犯で国家安全保障局に居場所が見つかり、メキシコへ逃亡を計画する。国境越えの案内人コヨーテのチューイとフアンを雇い、メキシコを目指すが思いもよらぬ出来事が次々と起こってしまう。

『モスキート・コースト』を視聴した感想

映画版を視聴したのは30年近く前ですが、ものすごく強烈なストーリーですごく印象に残っている映画のひとつです。

そのためドラマ版があまりにも映画版とストーリーが違うので正直面食らいましたが、ドラマ版も別のおもしろさがあり楽しめました。

父親が発明家、独特の家庭環境、南米が関わる物語は映画版と同じで、家族がひたすら逃げて逃げまくる逃走劇はかなりスリリング!

特にメキシコの国境を目指すまでのストーリーはハラハラどきどきの連続で、おもしろくてイッキ見でした。

後半は少しトーンダウンしてしまうのが残念ですが、父親のアリーが一体どんな罪で逃げているのか明かされないところもおもしろい。

一体何をやってこんなに逃げてるの⁉と想像を巡らせながら、フォックス家の逃亡劇に引き込まれていきます。

超身勝手なアリーが正直腹立たしくなり、子供たちが気の毒過ぎて仕方ありません…。映画版と全く別物と言える内容なので、ドラマを視聴した後映画版を観て比べてみるとおもしろいかもしれません。

Apple TV+のドラマは総じて映像のクオリティが高いですが、本作もフィルターをかけたようなくすんだ砂漠の景色など、思わず見入ってしまうほどの映像美も必見です。


『モスキート・コースト』キャスト

アリー・フォックス(ジャスティン・セロー)

発明した機械の特許申請中だが仕事は日雇いで、家にはいつもお金がない。環境保護にうるさく、家に携帯やネットがない生活をしている。

マーゴ・フォックス(メリッサ・ジョージ)

アリーの妻で、かつては英文学を教えていた。アリーにどこまでもついて行っていたが、メキシコへの逃亡で反発心が芽生えていく。

ディナ・フォックス(ローガン・ポリッシュ)

アリーとマーゴの娘。携帯やネットが使えない生活にうんざりし、父親のアリーに反発する。

チャーリー・フォックス(ガブリエル・ベイトマン)

アリーとマーゴの息子。学校に通わず自宅学習して、アリーの仕事を手伝っている。

チューイ(スコッティ・トーヴァー)

アリー達をメキシコへ連れていく案内人のコヨーテ。アリーの身勝手さを見過ごせず、マーゴと子供たちのことを心配する。

ウィリアム・リー(イアン・ハート)

メキシコのカルテルのヒットマン。フォックス家を執拗に追いかける。

 

『モスキート・コースト』見どころ・解説・考察

映画版との違い

映画版はアメリカから南米ホンジュラスに移住した家族が、インフラに頼らず生活し理想郷を築いていく物語です。暴走する父親と家族の確執、宗教や環境汚染など哲学的なテーマがあったのに対し、ドラマ版はスリラー仕立ての逃走劇とまったく内容が異なるのが特徴です。

ここまで内容が違うならリメイク版として出さなくてもよかったのでは?というくらい違っていて驚きました。

父親アリーが発明家で環境保護に熱心なところなどクロスオーバーするところもあり、アリーの家族を振り回す身勝手さはどちらも同じ。

アリーの奇天烈変人ぶりは映画版の方がはるかに上回っているため、少しアリー役のジャスティン・セローがソフトな雰囲気なのが物足りなかった印象です。

『モスキート・コースト』の原作者ポール・セローはジャスティン・セローの叔父で、ジャスティンは本作のプロデューサーも務めています。

ドラマ版は映画版にはないスリラー仕立てなのがおもしろかったし、ドラマならではのスリリングな展開が詰まっているのが見どころです。

ひたすら逃げる逃走劇

こんなにすごい逃走劇はなかなか見れない、というほどフォックス家が逃げまくります。その過程にさまざまなピンチや苦難に遭遇していき、ハラハラどきどきが止まりません。

フォックス家がメキシコの国境を目指す前半は本当にスリリングで、手に汗握るストーリーが見応えたっぷり。

逃げる途中でさらに新たな敵を作ってしまい、もはやなすすべなしのドン詰まりなのに逃げるのを諦めないしぶとさがスゴイ!これはどういう結末になるのか、最後まで見届けたくなること間違いなしです。

父親アリーの罪と存在

フォックス家はアリーが犯した罪のせいで全てを捨てて逃亡することになりますが、アリーがどうして追われているのかなかなか明かされません。

一体何をしてここまですごい人数に追われるのか?真相が見えてこない分、想像が膨らんでしまいます。

逃走の理由に妻のマーゴも関係しているのか?というのも謎で、普通ならこんな危険な逃走劇に自分や子供を巻き込む夫にはついていかないはず。

自分も逃げないといけないからアリーに付いていくのか…?とにかくアリーが身勝手過ぎて、見ていて本当に腹が立つ!

逃亡を正当化しようと口八丁手八丁でやり過ごそうとするものの、口ばかりで自分のことしか考えていない。

本当に子供のことを考えているのなら、こんな危険な逃走劇に子供達を巻き込むはずがありません。そんなアリーに嫌気が指して、家族の間に亀裂が入っていく過程も見どころのひとつです。

独特の家庭環境

アリーは発明家で環境保護にもうるさい人物です。子供たちを家庭学習させ携帯もネットもない生活をさせているのは、居場所を特定されないため外との接触を断つためなのか、子供たちに世俗的な生活をさせないためなのかは不明ですが…。

どっちにしても年頃の子供たちは学校に通って友達と遊びたいし、テレビ、ネット、携帯のない生活にはうんざり。

家にはいつもお金がなく、貧乏の生活にも嫌気が指している矢先のまさかの逃亡…。しかもアリーからはどうして逃げる必要があるのか何の説明もないままで、反発心が湧くのも当たり前。

特に長女ディナとアリーとの確執が大きくなっていき、独特の家庭環境と逃走劇から子供たちが解放される日が来るのでしょうか。


シーズン2の配信は?

シーズン2はApple TV+にて、2022年11月4日より第1話&第2話が配信開始。第3話以降は毎週金曜日に週一配信されます。

『モスキート・コースト』のネット上での評判は?

『モスキート・コースト』まとめ

最初は映画版とあまりにも異なる内容に驚きましたが、現代版にアップデートされた内容で家族の逃走劇というのもおもしろかったです。

スリリングなスリラーやサスペンス・ドラマが好きな方におすすめで、Apple TV+に加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

 

 

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