キャスリーン・バーバーの小説を基に製作された、Apple TV+のオリジナル・ドラマ。19年前に17歳の少年が起こした殺人事件は、冤罪だったのか?本作のキャストや見どころなど、ネタバレなしで紹介します。
『真相 – Truth Be Told』あらすじ
ポピー・パーネルはジャーナリストで、犯罪ポッドキャストを運営している。
19年前に取材した殺人事件の犯人ウォーレン・ケイブの冤罪の可能性が浮上し、事件を報じたポピーは責任を感じ事件を再び調べなおす。
ウォーレンは最初ポピーのことを信用しないが、次第にポピーの熱意にほだされていく。
殺されたチャック・バーマンの双子の娘レイニーの証言は信ぴょう性に欠け、ポピーはウォーレンの父親に疑いの目を向ける。
事件に関する新事実が次々と明らかになり、ポピーは事件の核心に迫っていく。
『真相 – Truth Be Told』を視聴した感想
ものすごく重厚でシリアスなドラマで、見応えがありました。17歳の少年ウォーレンは本当に殺人事件を起こしたのか、それとも冤罪なのか…?
次第に事件の真相が明らかになっていく過程がスリリングで、ウォーレンの物語、バーマン家の双子の物語、ポピーの物語を軸に展開していきます。
怪しい人物が多数登場し、なかなか事件の真相が見えてこないのがじれったい。事件を調べるポピーの物語も奥が深く、彼女の家族関係や過去のトラウマを事件と絡めて描いていて見応えたっぷりでした。
主演のオクタヴィア・スペンサーとアーロン・ポールの演技が素晴らしく、上質のサスペンス・ミステリーに仕上がっています。重厚なドラマや、サスペンスが好きな方にぜひおすすめです!
『真相 – Truth Be Told』キャスト
ポピー・パーネル(オクタヴィア・スペンサー )
元ニューヨーク・タイムズのジャーナリスト。現在はフリーで活動しながら、ポッドキャストで取材内容を配信している。昔自分が取材したウォーレンが冤罪だった可能性が浮上し、事件を調べなおす。
ウォーレン・ケイブ(アーロン・ポール)
チャック・バーマン殺害の犯人として逮捕され、事件の残酷さから17歳の年齢が考慮されず成人として裁かれる。19年間刑務所で過ごし、会いに来たポピーに無罪を主張する。
レイニー・バーマン(リジー・キャプラン)
チャック・バーマンの双子の娘で、ウォーレンと幼なじみ。レイニーの証言が決め手となり、ウォーレンは逮捕される。
ジョジー・バーマン(リジー・キャプラン)
チャック・バーマンの双子の娘。事件の後バーマン家から離れ行方が分からなくなり、レイニーとも長い間会っていない。
オーウェン・ケイブ(ブレット・カレン )
ウォーレンの父親で警察官。ウォーレンが犯人だと信じ、19年間一度も会っていない。ポピーが事件の再取材を始めたことで、関わらないようにと脅しをかける。
マーカス・キルブルー(メキ・ファイファー)
ポピーの元恋人で元警察官。現在はセキュリティの仕事をしながら、ポピーの取材を手伝っている。元警官のコネを使い、有能なリサーチ力を発揮する。
メラニー・ケイブ(エリザベス・パーキンス)
ウォーレンの母親で、息子の無罪を信じている。ポピーが息子と自分を利用していると思い、冷たい態度を取る。
エリン・バーマン(アナベラ・シオラ)
殺されたチャック・バーマンの妻で、双子の母親。酒癖が悪く精神的に不安定で、いつも家族に面倒をかけている。
『真相 – Truth Be Told』見どころ・解説・考察
ウォーレンの物語
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— Truth Be Told (@TruthBeTold) December 27, 2019
見ていてつらくなるのがウォーレンの物語。17歳で成人として裁かれ19年間ずっと刑務所で過ごしてきたせいで、心はすさみ信じる心を失っています。
刑務所で自分を守るために人種差別者となり、最初はポピーの協力も拒み信用できないでいます。彼の送ってきた人生があまりにもつらく、全く違う人生を送れたかもしれないのにと思うといたたまれません。
警官の父親からも見放されもはや信用できる人間は誰もおらず、唯一信頼している訓練犬のジャックスとのエピソードが涙を誘います。
ジャーナリズムの恐ろしさ
Apple TV+ has ordered a third season of mystery anthology show ‘Truth Be Told’ starring Octavia Spencer. https://t.co/VQ94bsI5hb
— Collider (@Collider) December 7, 2021
ジャーナリストのポピーは事件の真相を調べるためなら、手段を選ばず突き進んでいくタイプ。つい熱中するあまり周りが見えなくなり、家族や夫に迷惑をかけてしまうことも…。
正直ポピーの行き過ぎた調査には共感できない部分もあり、事件の真相のためなら他人を傷つけてもいいのか?と疑問に思うところもたくさんありました。
それが原因で周りの人達との間に亀裂が生じ、自分や家族を危険にさらしポピー自身をも追い込むことになります。
ジャーナリズムが時には人のプライバシーを侵害し、凶器となってしまう恐ろしさを描いています。
バーマン家とケイブ家
物語に登場するのが、バーマン家とケイブ家の二つの家族。バーマン家が被害者で、ケイブ家が加害者です。
バーマン家の主チャックがケイブ家の息子ウォーレンに殺され、二つの家族は事件以来因縁を抱え、それぞれの家族も離散してしまうことに。
ポピーが両家族の問題にするどく切り込んでいくのが見応えがあり、ぐいぐいと物語に引き込まれていきます。物語が進むにつれ二つの家族全員が怪しく見えてきて、最後まで翻弄されっぱなしです。
ポピーの生い立ちと家族
本作は事件の真相の他に、ポピーの生い立ちと家族にも焦点が当てられています。ポピーは著名なジャーナリストで、弁護士の夫と素敵な邸宅に暮らし何不自由のない生活を送り幸せそのもの。
子供時代は決して幸せではなく、母親を幼くして亡くしバイカーギャングだった父親との間には確執があります。
ウオーレンの事件と並行してポピーの物語が描かれ、ヒューマン・ドラマとしても見応えたっぷりです。
『真相 – Truth Be Told』のネット上での評判は?
『真相 Truth be told』
オクタヴィア・スペンサーにアーロン・ポールといった出演者の演技がとにかく素晴らしかった👏
アーロン・ポール、ああいう役柄ホントに似合うなぁ。Podcastを通じて発信するジャーナリストが主役っていう設定が、Apple TVオリジナルらしい✨ pic.twitter.com/UisERSj5Z3
— Rio (@nami11star1) July 24, 2021
#AppleTV の #真相 Truth Be Told 隣人殺しの罪で17歳で終身刑のウォーレン。それから19年。アーロン・ポール熱演。レイニーとの対面シーンには😢ポピーは人の人生を振り回しまくるジャーナリスト。全体的にはちょっと微妙だった。リジー・キャプランがちょっと嫌だったな…。S2もあるそうです。 pic.twitter.com/biAQNIm8w5
— madsmelon🍈 (@madsmelon1) March 12, 2021
『真相 – Truth Be Told』まとめ
シリアスなストーリーで少々重い印象ですが、すごく見応えがありました。サスペンスとしても上質で、重厚で見ごたえのあるドラマが好きな方におすすめです。Apple TV+に加入されている方は、ぜひチェックしてみてください♪