Netflixドラマ『1899』謎が謎を呼ぶミステリー、遭難した客船に隠された秘密とは…?

出典:https://socialgeek.co/

『ダーク』の製作陣が手がけた、多国籍キャストによる壮大なミステリー大作。遭難船を発見したことで、新天地アメリカを目指す移民たちは思いもよらない出来事に巻き込まれていく…。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしで早速チェック♪



『1899』あらすじ

1899年、ケルベルス号は1600人以上の乗客を乗せて新天地アメリカへ航海中。さまざまな国の移民が乗船しており、医師のモーラは消息を絶った兄の行方を案じていた。

謎の信号を受け取ったエイク・ラーセン船長は調査しに行き、遭難して行方不明になっていたプロメテウス号を発見する。

モーラは行方不明の兄がプロメテウス号に乗っていたのではと思い、船長に同行して船を調べに行く。船は朽ち果てた状態で誰もいなかったが、一人だけ少年が隠れていた。

少年をケルベルス号へ連れて帰った日から、船で不思議な出来事が起こり旅は悪夢に変わっていく…。

『1899』を視聴した感想

『ダーク』の製作陣が手がけるドラマで、『ダーク』のファンの方は気に入ると思いますが結構見る人を選ぶドラマかもしれません。

個人的にはバミューダ・トライアングル系の歴史ミステリーかと思いきや、本格的なSFドラマで驚きました。

中盤までは秘密を抱えた乗客と船員の群像劇に、謎の🜃マークやプロメテウス号の謎が絡みおもしろかったです。

後半はかなりSF要素が強くなっていき、秘密が明かされるたびに意味が分からなくなるという謎の展開(笑)。

複雑で難解なストーリーは、何となく分かるようで分からないという多少不完全燃焼な気持ちにさせられるかもしれません。

それでも最後まで観てしまうのは、人間の興味を引き込む要素があるからだと思います。分けがわからないのに何だかおもしろい、という不思議系のダークなミステリー・スリラーに仕上がっています。

構想的には『ウエストワールド』系のドラマですが、個人的には『ウエストワールド』の方が好みでした。『ダーク』のファンの方や、『ウエストワールド』『マトリックス』系の作品が好きな方におすすめです。


『1899』キャスト

モーラ・フランクリン(エミリー・ビーチャム)

ケルベルス号の乗客で医師のイギリス人。消息を絶った兄キアランを探している。航海中に遭遇したプロメテウス号を調べに行き、船長のエイクと信頼関係を築いていく。

エイク・ラーセン(アンドレーアス・ピーチュマン)

ケルベルス号の船長で、過去のつらい出来事がトラウマになり飲酒量が増えている。プロメテウス号の対応を巡り、船員や乗客と衝突する。

オレク(マチェイ・ムシャウ)

船の石炭作業員。アメリカにいる兄を頼って移住する予定で、自由の女神のポストカードを大切に持ち歩いている。

ダニエル・ソーレス(アナイリン・バーナード)

ケルベルス号の乗客で、モーラの船室の隣に宿泊している。船に関する秘密を知っているらしい。

謎の少年(フリン・エドワーズ)

プロメテウス号にいた唯一の生き残りの少年。言葉を発さず異様な雰囲気を漂わせており、ピラミッド型の置物を大切に持っている。

トーべ(クララ・ローサヤー)

3等船室の乗客で妊娠中。大きな秘密を抱えており、宗教熱心な母親に反発している。

クレスター(ルーカス・リンガー・トュネセン)

トーベの兄で顔に大きな傷跡があり、一等船室の乗客アンヘルに興味を持たれる。

リン・イー(イザベラ・ウェイ)

芸者の服装をしている中国人女性。母親と二人で一等船室に宿泊しており、日本語を勉強中。

ルシアン(ジョナ・ブロケ)

新婚のフランス人男性。ある病を抱えており、薬を打たないと癲癇のような発作を起こす。

クレメンス(マチルド・オリヴィエ)

ルシアンの妻。夫婦仲はいいとは言えず、お見合い結婚したため愛のない結婚生活を送っている。

ジェローム(ヤン・ガエル)

ケルベルス号の密航者でフランス人。ルシアンと知り合いで、過去に因縁がある。

ヴァージニア・ウィルソン(ロザリー・クレイグ)

一人旅をしているイギリス人女性。ルシアン夫妻やリン・イー親子を詮索する。

アンヘル(ミゲル・ベルナルデアウ)

ラミロス神父の弟のスペイン人。裕福な育ちだが、顔に傷のある3等船室の乗客クレスターに興味を持つ。

ラミロス神父(ジョゼ・ピメンタオン)

アンヘルの兄ということになっているが、肌の色が異なり明らかに似ていない。

『1899』見どころ

謎だらけのストーリー

 

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アメリカへと航海中のケルベルス号が、遭難したプロメテウス号を見つけたことから災難が始まります。

ケルベルス号は1899年という年代にはそぐわないテクノロジーを隠し持った船ということが分かっていき、プロメテウス号で何が起こったのかが徐々に明かされていきます。

最初から謎が謎を呼ぶ展開に翻弄されますが、結局謎が明かされてもよく理解できないという難解さが本作の魅力とも言えるのではないでしょうか。

秘密を抱えた群像劇


本作はものすごく登場人物が多いため、最初は名前と顔を一致させるのが大変です。中盤まではケルベロス号の乗客や船員の過去や秘密を描く、群像劇のような構成になっています。

イギリス、スペイン、フランス、ドイツ、中国などさまざまな国籍の人達が乗っており、異なる言語を話すため意思の疎通が困難なのも特徴です。

英語が共通語ですが英語も分からない人が多いため、困難を一緒に乗り越える運命共同体の割には意思の疎通が希薄なのが多少物足りなさを感じるかも…。

それでもそれぞれが抱えた秘密に引き込まれていき、みんなの過去が秘密のシャフトを通してフラッシュバックのように蘇っていく演出がおもしろい。

プロメテウス号の処遇を巡り、船にいる人達が対立していく展開もスリリングです。

鍵となるアイテム

 

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プロメテウス号の謎を解き明かす鍵となるアイテムとして、コガネムシ、🜃のマーク 1011号室、ピラミッド型の置物、謎の少年、ベッド下にあるシャフトなどが多数登場します。

それぞれのアイテムが船の秘密とどう関係していくのかが興味深く、主人公モーラに隠された秘密も意外な展開を見せ、モーラ自身が物語の謎を紐解く大きな鍵となっています。

船の名前

モーラ達が乗る船の名前はケルベロス号で、神話では死者の冥界(死後に行くとされている世界)からの脱出を防ぐ3つの頭を持つ番犬です。

プロメテウス号はオリンポス山から火を盗んだために、永遠の苦しみを与えられたギリシャ神話のプロメテウスに由来しています。

プラトンの寓話

本作で重要なキーアイテムとして登場するのがプラトンです。プラトンは古代ギリシャの哲学者で『洞窟比喩』と題する寓話の中で、ある集団が洞窟の中に鎖でつながれ、目の前には真っ白な壁しか見えないという仮想のシナリオを描いています。

壁には背後の現実世界の影が映し出されていますが、決して現実を正確に描写しているわけではありません。

洞窟の人々は自分たちの知覚に限界があるにも関わらず、提示された現実を受け入れており、それが彼らの知る唯一の現実だからです。

クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』、マーティン・スコセッシ監督の『シャッター アイランド』、ウォシャウスキー監督の『マトリックス』などでも、同じような寓話が参照されています。

本作でもこの洞窟比喩が、大きな意味を持っているのが後半になって分かるはずです。


『1899』のネット上での評判は?

『1899』まとめ

かなり難解で複雑なストーリーですが、全体的には分からないのにおもしろいという不思議な気持ちにさせられます。

『ダーク』のファンの方や、難解なSFドラマが好きな方におすすめです。Netflixに加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

 

参照記事:1899 Ending Explained