出典：https://thehumanist.com/
実在したロシアの女帝エカチェリーナ2世をモデルにした、歴史風刺コメディ・ドラマ。ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた話題作で、ユニークな異色の時代劇は見どころたっぷり。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしでレビューします。
『THE GREAT』シーズン1あらすじ
エカチェリーナはドイツからロシアのピョートル2世に嫁ぐことになり、ロマンチックな結婚生活を夢に描いていたがピョートルのあまりの無知と品のなさにショックを受ける。
ピョートルとの結婚はエカチェリーナにとって我慢のならないものだったが、ピョートルが与えた愛人レフのおかげでエカチェリーナの生活は次第に活気を帯びていく。
ロシア宮廷は女性蔑視が激しい堕落した保守的な世界で、ロシア国民はスウェーデンとの戦争や天然痘に苦しみ貧しい生活を強いられていた。
エカチェリーナは侍女のマリエルや伯爵のオルロらと共に、ロシアを変えていこうとピョートルを倒すクーデターの計画を立てる。
『THE GREAT』シーズン1を視聴した感想
マイリストに入れたままになっていましたが、ゴールデン・グローブ賞の主要部門にノミネートされていたのでそんなにクオリティ高いの？と気になりやっと視聴しました。
かなりユニークな歴史風刺コメディでおもしろかったです！思った以上にエログロがすごかったですが、時代劇、コメディ、風刺、恋愛、ヒューマンドラマをミックスさせて最後までぐいぐいと引っ張っていく魅力に溢れていました。
とにかくニコラス・ホルト演じるピョートルが胸クソ悪すぎで、本当に闇討ちしたくなるレベル。とんでもないところに嫁いでしまったとホームシックに泣くエカチェリーナが、ロシアを変えていこうと奮闘する姿が見ごたえたっぷりです。
本作を観進められるかどうかはピョートルに耐えられる図太い神経があるかどうかにかかっているかも…、というくらいかなり最悪最低なキャラなので、それもある意味見どころのひとつかもしれません。
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『THE GREAT』シーズン1のキャスト
エカチェリーナ2世（エル・ファニング）ドイツからロシアのピョートル2世に嫁ぐが、すぐに後悔することになる。読書好きでヨーロッパの新しい思想に触発され、古い体質のロシアをより良くしようと改革に乗り出していく。
ピョートル2世（ニコラス・ホルト）何でも自分の思い通りに物事を運ぼうとする、自己中心的でわがままな性格。生まれながらのお坊ちゃまで、ピョートルの無知と非常な性格のせいで周りの人達はいつも迷惑をこうむっている。
マリアル（フィービー・フォックス）エカチェリーナの侍女。元々貴族だったが、父親の失態のせいで侍女になり下がってしまう。ロシアを変えていこうとするエカチェリーナを、応援してサポートする。
オルロ（サッシャ・ダーワン）ピョートルに仕えているがヨーロッパの思想に憧れ、読書好きのエカチェリーナと意気投合する。一見頼りなく見えるが、ロシア改革のために自分の手を汚してまでエカチェリーナを助ける。
グリゴール（グウィリム・リー）ピョートルの親友で、妻のゲオルギーナを共にシェアしている。ピョートルが自分の妻と関係を持つことに、次第に耐えられなくなっていく。
レフ（セバスチャン・デ・ソウザ）ピョートルがエカチェリーナに与える愛人。エカチェリーナを想い大切にしてくれることで、エカチェリーナもレフに心を開いていく。
『THE GREAT』シーズン1の見どころ
実在した人物がモデル
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エカチェリーナは実在したロシアの女帝で、ロシア史上最長の女性統治者にまで上りつめた人物です。
ピョートル2世も実在の人物で、ウィキペディアによると「ドイツ式の兵隊遊びに熱中し、周囲の反感を買い続けた。」とあり、ドラマで描かれている通りあまり褒められた人物ではないのは確かのよう。
その他の登場人物は架空のキャラも多く、フィクションと史実を上手くミックスして見応えのあるエンターテイメントに仕上げています。
当時のロシアの様子や歴史なども垣間見ることができ、宮廷ドラマならではの華やかなコスチュームを楽しめるのもポイントです。
ピョートルの存在感
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主役のエカチェリーナを食ってしまうほど、毒を吐きまくる存在感を発揮しているのがニコラス・ホルト演じるピョートル。
非常、無知、暴力的、自己中とこれ以上最低になれないくらい最悪なキャラで、見ていて本当に胸くそ悪くなる人物です。いくらイケメンでもこれはあまりにもひどすぎる！と、エカチェリーナが気の毒で仕方ありません。
エカチェリーナの影響を受けてピョートルが少しずつ変化していく過程も見どころで、ピョートルとエカチェリーナの関係の変化にも注目です。
エル・ファニングの魅力
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主役のエカチェリーナを演じているのがエル・ファニング。透き通るような白い肌にピンクの頬が何とも可憐な印象で、最悪のピョートルに足蹴にされる姿が同情を誘います。
泣いているだけの弱い存在ではなく、ロシアのために宮廷の意識を変えていこうと改革に乗り出す勝気なところがとっても素敵。
ピョートルが最低最悪だからこそ、エカチェリーナの素晴らしさが際立って見えます。異国の地で頑張る姿を見ていると、がんばって！と応援したくなること間違いなし。
異色の時代劇風刺コメディ
実在の人物がモデルで史実に基づいている部分はあるものの、本作はあくまでフィクションです。
ロシアが舞台なのになぜかイギリス英語なのが不思議だし、ロシアを思いっきり風刺しているので、ロシアの人が見たら気分を害するのでは…？と心配になってしまいました。
思った以上にエログロ描写が多いですが、ドラマチックな展開にコメディ要素を織り交ぜてテンポよくストーリーが進んでいき最後まで飽きさせません。
シーズン2の製作は？
シーズン2は既に製作され、2021年12月にアメリカのhuluで配信されました。辛口批評サイトRotten Tomatoesでフレッシュ度100％、視聴者スコア87％と高スコアを獲得して高い評価を受けています。
2022年1月にシーズン3への更新が決定したことが報じられました。日本でも早くシーズン2が配信されるといいですね。
『THE GREAT』シーズン1のネット上での評判は？
epi10いよいよ！という所でシーズン1終了💧 『女王陛下のお気に入り』のマクナマラ脚本なので軽妙な会話+グロ映像(キツめ)ロシア版エカテリーナとは違う流れ。パーヴェルの前の子アレクセイはスルー。殆ど妄想だしね😀マリアルとのコンビがいい🪣 #THEGREAT エカチェリーナの時々真実の物語 pic.twitter.com/1q5zDiky1r
— Ennju ”❁°*ೄ✩°̥࿐୨୧ (@ENJU15009148) April 27, 2021
風刺がきいてて結構ブラックw
コメディーらしいけどピョートルがクズすぎて私はあんまり笑えなかった😅でもドラマは面白かったしインタビューによるとピョートルが嫌な奴なのも一話だけみたいだからどうなるかこれから楽しみ☺️
#TheGreat エカチェリーナの時々真実の物語 ep1— miho (@026miho) February 18, 2021
『THE GREAT』シーズン1まとめ
風刺が効いたユニークな時代劇で、いろいろな要素を楽しめてかなりおすすめです。
ピョートルの描き方に好き嫌いが分かれそうですが、ピョートルの変化にも注目なのでそこは少し我慢して観進めてほしいと思います。
かなり異色の仕上がりなので、いつもとは違うおもしろいドラマを観たいという方におすすめです！
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