Netflixドラマ『ダーマ―』実在の殺人鬼ジェフリー・ダーマ―の事件を描く戦慄のドラマ!

出典:https://missthinkup.com/

17人の男性を殺害したジェフリー・ダーマ―の実話を基に製作された、Netflixオリジナル・ドラマ。事件の詳細を追うと共に、家族や被害者遺族の苦悩を通してアメリカが抱える闇に深く切り込んだドラマに仕上がっています。本作のキャストや見どころのなどを、ネタバレなしで早速チェック!



『ダーマ―』あらすじ

ジェフリー・ダーマ―は子供の頃両親の不仲のせいで寂しい思いをして育ち、孤独な人生を送る。

父親はジェフが興味を示した動物の解剖を手伝い、道路に横たわる動物の死骸を家に持ち帰り一緒に解剖したことがジェフの唯一の思い出となった。

成長したジェフは両親の離婚後母親に見捨てられ酒浸りの日々を送り、何をしても続かず父親のライオネルはジェフの生活を立て直そうとする。

ジェフはヒッチハイカーの男性をアクシデントで死なせてしまうが、その後自ら男性を誘い薬で眠らせ殺害していく。

ジェフが暮らすアパートの住人はジェフの部屋の悪臭や騒音に悩まされ、隣人のグレンダはジェフの行動を怪しみ何度も警察に通報するが誰も取り合ってくれない。

ジェフの犠牲になりかけた男性が逃走したことで、彼の犯罪が明るみになり戦慄の事件が全米を揺るがすことになる。

『ダーマ―』を視聴した感想

ジェフリー・ダーマ―の名前は聞いたことがあったのですが、事件の内容はほとんど知らないまま視聴しました。

17人の男性を殺害したシリアルキラーの実話ということで、前半はかなりグロかった!思わず目を背け、手を口で覆ってしまうようなシーンが多数登場するので要注意です。

全10話を完走できるか最初は自信がありませんでしたが、後半は事件そのものよりもジェフの家族、アパートの住人、被害者遺族に焦点を当てて描かれています。

アメリカが抱える人種問題や白人至上主義が浮き彫りになるなど、前半とは異なるアングルで描かれているのに注目です。

ドラマ全体が胸クソ悪くなるような気分にさせられるし、決して楽しめるドラマではありません。それでもジェフの事件を通して、アメリカの闇を痛烈に描いているのは見応えがありました。

エピソードが進むにつれて、一体どうやってあのような怪物が出来上がったのかその生い立ちや環境を知りたくなり、子供を育てる母親としてもいろいろと考えさせられるドラマでした。

実話を基にしたドラマが好きな方や、グロいのは多分耐えられるはず!という方はチェックしてみてはどうでしょうか。


『ダーマ―』キャスト

ジェフリー・ダーマ―(エヴァン・ピーターズ)

17人の男性を殺害した殺人鬼。家族に見放された孤独感にさいなまれ、酒浸りの日々を送り何をやっても続かない。ヒッチハイカーを死なせてしまったことをきっかけに、有色人種の同性愛者をターゲットに次々と殺害していく。

ライオネル・ダーマー(リチャード・ジェンキンス)

ジェフの父親。妻ジョイスの薬物依存に悩み喧嘩が絶えず、家を空けることが多かった。ジェフが事件を起こした責任を感じ、彼と向き合おうとする。

ジョイス・ダーマー(ペネロ―プ・アン・ミラー)

ジェフの母親。情緒不安定で、妊娠中も大量の薬物を摂取していた。夫のライオネルと喧嘩が絶えず、ジェフが18歳の時に次男のデヴィッドだけを連れて家を出てしまう。

シャリ・ダーマー(モリー・リングウォルド)

ライオネルの再婚相手。事件を起こした後でもジェフに真摯に接し、ライオネルを支える。

グレンダ・クリーブランド(ニーシー・ナッシュ)

ジェフが暮らすアパートの隣人。ジェフの部屋からくる悪臭と騒音に悩み、何かが起こっていると疑い何度も警察に通報する。

 

『ダーマ―』見どころ

どうして怪物が誕生したのか?

出典:https://www.radiotimes.com/

ジェフリー・ダーマ―は1978年~1991年にかけて、17人の青少年を殺害したシリアルキラーです。

その死体の一部を調理して食べたことから食人鬼と呼ばれ、ロボトミー手術を施そうとするなどその残虐な行為は全米を震撼させました。

ドラマの前半はジェフの起こした事件について忠実に描かれますが、考えずにいられないのがどうしてこのような怪物が誕生したのかということ。

生まれながらの殺人鬼はいないはずで、ドラマ内でも父親がどうしてこうなってしまったのかと苦悩します。完全な答えは見つかりませんが、やはりジェフの幼少期の両親の不仲、孤独感、疎外感は関係しているはず。

父親と共に行った動物の解剖も影響しているのは明らかで、まだ物心がつかない頃に解剖に夢中になったのもよくなかったのでは?母親のジョイスが妊娠中に大量の薬を摂取していたのも、胎児にいいはずがない…。

ドラマでは筆舌に尽くしがたい残虐行為を行う怪物になってしまった原因については、答えが出ていません。

いろいろな要因が重なった結果と言えるのでしょうが、幼少期の経験や育った環境が大きくその後に影響するのは間違いないようです。

アメリカの社会問題を痛烈に描く

ドラマの後半はジェフの事件を巡り、ジェフの家族、アパートの住人、被害者遺族の視点で描かれています。特にジェフのアパートの隣人グレンダは、何かがおかしいと何度も警察に通報するも取り合ってもらえません。

警察がグレンダの通報を真摯に受けていれば、本来ならもっと早くジェフが逮捕され被害を食い止められたはず。

有色人種のグレンダではなく白人のジェフを信じたことで、警察のずさんさや職務怠慢だけでなく人種差別や白人至上主義の警察組織の実態が浮き彫りになっていきます。

ジェフの事件を通してアメリカの抱える社会問題や闇が描かれ、30年以上前の事件なのに何も変わっていない現実に失望せずにいられません。

ジェフの人間性が変わらないのと同じように、社会が抱える問題もそう簡単に変わらないことが事件を通して痛烈に描かれています。

父親の苦悩

離婚後ジェフを置いて家を出た母親と違い、父親のライオネルは安定しない生活のジェフを心配し、事件後も変わらず献身的に支えます。

父親のライオネルはどうしてジェフがこうなってしまったのか、どこで間違えたのかと何度も問いかけることになります。

子供の頃に同じくらいジェフを気にかけ、しっかりと関係を築いていればジェフの人生は違ったものになっていたのかも?と思わずにいられません。

エヴァン・ピーターズ

普通にしていればとっても素敵なエヴァン・ピーターズが、全米を震撼させた殺人鬼を演じています。

殺人で逮捕された後もどこか他人事のようで反省の色が見えない、感情の希薄さを上手く演じていたと思います。

この役のイメージがついてしまうのでは?と、心配になるくらいのハマり役。こういう役を演じるのは精神的にすごくしんどかったはず…、と改めて俳優としての力量の高さを感じました。


『ストレンジャー・シングス』シーズン4以来の大ヒットを記録!

万人受けするとは思えない『ダーマ―』が配信から1週間足らずで、『ストレンジャー・シングス』シーズン4以来の大ヒットを記録しているというから驚きです。

米サイトDeadlineによると1億9620万人が同シリーズを視聴し、最も視聴されたシリーズプレミアとして5番目の記録となりました。

当初では本作が、Netflixの視聴率上位に食い込むとは誰も予想していなかったようです。視聴者の関心により、Netflixが実録犯罪プロジェクトに資金を提供し続ける刺激となる事は間違いありません。

米サイトSCREENRANTはこのような凶悪犯罪を再び取り上げることの道徳的な意味合いは考慮しがたく、Netflixが実際の悲劇を悪用するものとして描かれる可能性もあり、Netflixにとって『ダーマ―』の成功は諸刃の剣となりうる可能性があると報じています。

次シーズンへ更新決定!

Netflixは『ダーマ―』の次シーズン更新を発表し、「社会に影響を与えたモンスター」に焦点を当てたアンソロジーシリーズになる予定だそうです。

『ダーマ―』はNetflixで2番目に視聴された英語番組となり、世界中で9億3400万時間の視聴を獲得しました。Netflixとしては再びこの人気にあやかりたいということでしょうか。

物語は完結しているためシーズン2という形ではなく、アンソロジーという構成で製作するようです。ジェフリー・ダーマ―以外に、どんな社会に影響を与えたモンスターが登場するのか気になりますね。

『ダーマ―』のネット上での評判は?

『ダーマ―』まとめ

最初の2話でギブアップしそうになるくらい、グロくて見るに堪えないシーンが本当に多かったです。

全10話は少しキツイかもしれませんが、後半はアメリカの社会問題がジェフの事件を通して浮き彫りになっていき見応えがありました。

実話を基にしたドラマや、シリアルキラー・ドラマが好きな方はチェックしてみてください。

 

参照記事:Dahmer Is Netflix’s Biggest Premiere Since Stranger Things Season 4