
出典:https://natgeotv.jp/
『ホット・ゾーン』シリーズのシーズン2が、7月6日よりDisneyプラスで配信開始!911同時多発テロ後に起きたもうひとつの恐ろしい炭疽菌テロ事件を、実話を基に真相に迫るスリリングなドラマです。本作のキャストや見どころなどを、ネタバレなしでレビューします!
『ホット・ゾーン:アンスラックス』あらすじ
2001年9月11日にアメリカで同時多発テロが起き、アメリカはパニックに陥る。その1週間後フロリダの出版社AMIに勤める男性が、炭疽菌の病状を発症して死亡する。
微生物学に詳しいライカー捜査官が事件を担当することになり、行動分析学に詳しいトレッティがチームに加わり捜査を開始する。
その後もNBCやCBSなどの大手メディアに炭疽菌入りの脅迫文が届き、FBIはアルカイダとの関連を疑う。
炭疽菌に詳しいアメリカ陸軍感染症医学研究所の生物学者たちが協力するが、捜査が二転三転するなか思いがけない容疑者が浮上する。
『ホットゾーン』シーズン1のキャスト&レビューはこちらをチェック↓
『ホット・ゾーン:アンスラックス』を視聴した感想
ものすごく見応えがあっておもしろかったです!シーズン1のエボラ・ウィルスの話もおもしろかったですが、個人的にはシーズン2のほうがお気に入り。
911同時多発テロのすぐ後に起きた炭疽菌テロ事件を題材に、実話を基にしながらもエンターテイメント性のあるドラマに仕上がっています。
筆者は911のテロが起きたときアメリカ在住でしたが、炭疽菌テロ事件についてはそういえばそういう事件があったな…くらいにしか記憶になかったので、興味深く視聴しました。
主人公のライカーがわずかな手がかりから犯人像を割り出し、核心に迫っていく過程がスリリング!超意外な犯人が浮上するなど、予想外の展開にビックリさせられます。
全6話と短いシリーズですが、見どころがぎゅっと詰まった骨太ドラマでおすすめです!
『ホット・ゾーン:アンスラックス』を視聴できる動画配信サービスは?
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『ホット・ゾーン:アンスラックス』キャスト
マシュー・ライカー(ダニエル・デイ・キム)
微生物学を専門にするFBI捜査官。特に炭疽菌に詳しく、5人の命を奪った炭疽菌テロ事件の捜査を任命される。炭疽菌入りの脅迫文から手がかりを追い、犯人像を割り出していく。
ブルース・アイビンス(トニー・ゴールドウィン)
アメリカ陸軍感染症医学研究所に勤める微生物学者。炭疽菌を専門にする第一人者で、表彰を受けたこともある著名な人物。
ダニエル・トレッティ(ドーン・オリヴィエリ)
行動分析学を基に、炭疽菌テロ事件を捜査するFBI捜査官。ライカーと協力し、犯人像を分析していく。
エド・コパック(ディラン・ベイカー)
ライカーの上司のFBI捜査官。炭疽菌テロ事件をアルカイダの犯行と予測し、時期尚早な見解でFBIの失態を何度か招いてしまう。
クリス・ムーア(イアン・コレッティ)
ライカーの同僚のFBI捜査官。ライカーとトレッティのチームに属し、忠実に職務をこなす信頼できる人物。
『ホット・ゾーン:アンスラックス』見どころ・解説・考察
炭疽菌とは?
Daniel Dae Kim and Tony Goldwyn star in “The Hot Zone: Anthrax,” the second season of National Geographic’s anthology series premiering next month.
Watch the new trailer: https://t.co/0k1lPS0H5F pic.twitter.com/nNtcukc1Ms
— Variety (@Variety) September 21, 2021
炭疽菌は土壌中の常在細菌であるが、家畜やヒトに感染して炭疽(症)を発症させる。そのもっとも多い例は、皮膚の傷口から侵入して皮膚で発症する皮膚炭疽である。この疾患は特に中世ヨーロッパでは、家畜の屠殺・解体・鞣革を行う者に多く見られた。また炭疽菌の芽胞が呼吸器を介して肺に到達すると、肺炭疽と呼ばれる極めて重篤な疾患を起こす(未治療の場合、致死率90%以上)
引用元:ウィキペディア 炭疽菌
ドラマ冒頭で1979年ソ連で炭疽菌が流出し住民に健康被害が及ぶ事件が描かれ、炭疽菌の恐ろしさがよく分かります。
生物兵器にもなりうる恐ろしい病原菌のため、911同時多発テロの後に起きた炭疽菌テロ事件をアルカイダと結び付けてしまうのも思わず納得です。
911同時多発テロ
911同時多発テロは、2001年9月11日にアメリカ東海岸で起きたテロ事件です。
飛行機がハイジャックされワールドトレードセンター、アメリカ国防総省(ペンタゴン)に飛行機が突入し、ワールドトレードセンターは完全に崩壊し多数の死傷者を出しました。事件のときまだ子供だった若い世代の人達も、必ずこの映像をどこかで見たことがあるはず。
本作では当時のニュース映像が登場し、当時のリアルな状況を伝えています。主人公のライカーは国防総省に飛行機が墜落する近くにいたため、そのフラッシュバックに悩まされ大きなトラウマを抱えることになります。
炭疽菌テロ事件は911同時多発テロ事件のすぐ後に起き、相次ぐテロにアメリカの人々がどれだけショックを受けたかがドラマを通して伝わってきます。
ライカーの捜査能力
‘The Hot Zone: Anthrax’: EPs Explain Why There’s No Better Time Than The Present For Second Season Of National Geographic Anthology – TCA https://t.co/dHDqTRSOCl
— Deadline Hollywood (@DEADLINE) August 18, 2021
本作の主人公ライカーはFBI捜査官にはめずらしく、微生物学を専門とする生物学者でもあります。ライカーの知識が捜査に大いに役に立ち、事件解決へと導いていくことに。
炭疽菌と脅迫文を同封した手紙に残された小さな手がかりを基に、犯人の核心に迫っていく過程が超スリリング!
トレッティによるプロファイリングで犯人の人種や世代を絞っていく分析力も素晴らしく、FBIの捜査能力の凄さに感嘆してしまいます。アジア人のライカーと女性のトレッティが、事件解決に大活躍するのも爽快です♪
テロ事件の犯人像
炭疽菌テロ事件は911同時多発テロのすぐ後に起きたため、FBIや政府はアルカイダの犯行ではないかと簡単に関連付けてしまいます。
手がかりを基に犯人像を割り出していくライカーとトレッティは、他のFBI捜査官と異なる見解を持つことに…。
相次ぐテロ事件をとにかく早く解決しようとするあまり、FBI内で意見が分かれ軋轢を生むなど緊迫した状況も描かれます。
ストーリーが進むにつれ意外な容疑者が浮上し、驚きの展開になっていくところが見応えたっぷり。
アイビンス博士の物語
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本作は炭疽菌テロ事件の捜査と、アメリカ陸軍感染症医学研究所に勤める微生物学者のアイビンス博士の物語が並行して描かれます。
炭疽菌のエキスパートであるアイビンス博士の物語が非常に興味深く、ストーリーにグイグイと引き込まれていくこと間違いなし!
テロ事件の捜査とアイビンス博士の物語を上手くシンクロさせながら進む構成が素晴らしく、最後まで飽きることなくイッキ見してしまいます。
『ホット・ゾーン:アンスラックス』まとめ
911同時多発テロの直後に起こったため、事件としては印象が薄く日本では意外に知らない人も多いかもしれません。筆者も事件の真相や犯人についてまるで知識がなかったため、興味深く視聴しました。
実際に起きた事件を基にしているというだけでも興味をそそりますが、ドラマ構成も素晴らしく意外な犯人など驚きの展開にビックリするはず。
サスペンス・ドラマとしても上質の仕上がりで、見応えのあるおもしろい海外ドラマを観たい!という方にぜひおすすめです。
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