『ゲーム・オブ・スローンズ』は2011年~2019年までHBOで放送されたファンタジードラマ。エミー賞に106部門ノミネートされ、38部門で受賞し世界中で高い評価を受けた作品です。傑作という呼び声も多いなか、つまらない…と観るのをやめてしまう視聴者が結構いるのも確か。途中で離脱してしまうワケはなぜでしょうか?
『ゲーム・オブ・スローンズ』ってどんなドラマ?
中世ヨーロッパのような時代背景の架空の国が舞台で、王族や騎士たちが「鉄の王座」を巡って戦う物語。王座奪還のストーリーを中心に、スターク家の落とし子ジョン・スノウが北の国境の壁でホワイト・ウォーカーと呼ばれる魔物から守る話、ターガリエン家が鉄の玉座を取り戻そうとする話がシンクロしながら描かれます。
魔物・ドラゴン・巨人・魔法などが登場するファンタジードラマで、複雑な人間ドラマが絡む壮大なストーリーになっています。
『ゲーム・オブ・スローンズ』を初めて観たときどう思ったか?
まず筆者がシーズン1の1話を観た感想は「…………」、ほんとにこんな感じでした。こんなに内容が頭に入ってこないドラマは初めてで、すごく戸惑いました。正直全然意味が分からない!
私ってもしかしてバカ?と心配になって、ネット検索したところやはり筆者と同じように感じる人が多くいることが分かり一安心(笑)。調べたところシーズン1は多くの視聴者が意味が分からない、つまらないと感じるようです。
『ゲーム・オブ・スローンズ』がつまらないと感じるワケは?
登場人物が多い
とにかく登場人物がやたらと多い!シーズン1だけでも、とんでもない人数が出てきます。しかも登場人物の名前がむずかしくて、なかなか覚えられないのがやっかい。
日本の大河ドラマだと歴史背景や登場人物の名前と説明がテロップで流れるので、見ていてなるほど、と理解しやすいですよね。さすがおもてなしの国日本だな~、といった感じです。
が、アメリカのドラマはそんな親切なことしてくれません。テロップなしにどんどん話が進むので、気が付いたら置いてけぼりに…、なんていうことも。筆者も『ゲーム・オブ・スローンズ』を観ながら居眠りしてしまい、目が覚めたら朝の2時なんていうこともありました。
人物相関図を用意しよう
観ていてちんぷんかんぷんなので筆者は人物相関図をプリントアウトして、登場人物を確認ながら鑑賞しました。後にも先にも、人物相関図を手にしながら観たドラマは『ゲーム・オブ・スローンズ』だけです。
人物相関図をチェックしていてもあまり出てこない登場人物は、こいつ誰だっけ?となり結局最後まで名前を覚えられなかったという登場人物もいます。
それでも人物相関図があるのとないのとでは理解度が全然違うので、これから『ゲーム・オブ・スローンズ』を観ようという方は人物相関図を用意しておくことをおすすめします。ネットで検索すると、詳しい日本語の相関図がたくさん出てきますよ。
4つの王族は覚えておこう
『ゲーム・オブ・スローンズ』の物語の軸になるのがスターク家、バラシオン家、ラニスター家、ターガリエン家の4つの王族なので、この4つは必ず覚えておきましょう。登場人物が多い分、回を重ねるごとにお気に入りの登場人物も出てくるのでさらに観るのが楽しみになりますよ。
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『ゲーム・オブ・スローンズ』の要注意点
エロい
『ゲーム・オブ・スローンズ』は今まで観たドラマの中でも相当エロいです。女性の裸が多く登場し露骨な性描写がほんとすごい…、ボカシも入ります。
娼館もよく出てくるので、ファンタジーだし子供と一緒に観よう!なんて絶対に思わないでください。筆者も我が家のキッズが寝静まったのをしっかりと確認してから、『ゲーム・オブ・スローンズ』を観ていました(って、どんなドラマだ…。)
ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ事件を発端に性的被害をSNSで訴える「Me too運動」が声高く挙げられたのをきっかけに、女性の裸が多く登場する『ゲーム・オブ・スローンズ』もやり玉に挙げられていました。
グロい
中世が舞台で王座奪還の話のため戦闘シーンが多いので、首や腕が吹っ飛ぶシーンなんてザラです。多分これも、観るのを途中でやめてしまう視聴者の理由のひとつかもしれません。
『ゲーム・オブ・スローンズ』の世界観を出すのに必要なシーンなのかもしれませんが、できれば観たくないというのが本音です。
『ゲーム・オブ・スローンズ』はシーズン2から面白くなる!
『ゲーム・オブ・スローンズ』のおもしろさが分かってくるのはシーズン2以降からなので、シーズン1で挫折せずに見続けてみましょう!
ドラマってがんばって観るものではないので、え~!?と思われる方もいると思います。が、『ゲーム・オブ・スローンズ』は絶対にシーズン2以降も観る価値があります!最初はすごくとっつきにくいかもしれませんが、このドラマの世界観を理解できたらこっちのものですよ。
『ゲーム・オブ・スローンズ』の見どころ
キャラクターが個性的
『ゲーム・オブ・スローンズ』に登場する登場人物は個性的なキャラが多くて、シーズンを追うごとにキャラ立ちしたりキャラ変してくのが見もの。
ラニスター家のジョフリーや、ボルトン家のラムジーなど、目を覆うような残虐行為を行うキャラクターが登場するのも『ゲーム・オブ・スローンズ』ならでは。
小人症のラニスター家のティリオンや、顔にやけどを負ったハウンド、太めの体型で自分に自信のないサムなど、外見にハンデやコンプレックスのある登場人物がとても魅力的に描かれているのもこのドラマだからこそ、と言えるかもしれません。
嫉妬、裏切り、復讐、人間のドロドロのオンパレード
中世らしき時代が舞台になっているので、人間のモラルがものすごく低い…。人間の残虐行為をはじめ、裏切りや復讐は当たり前。いいことをしよう、という登場人物がものすごく少なくて、人間のドロドロとした部分を見せられます。
とにかくこんなに笑うシーンが少ないドラマは他にない、というくらい笑えないドラマです。その分人間の根底にある部分を突いてくるので、怖いもの見たさで見続けてしまうのかもしれません。
予測不可能な展開
ドラマや映画は必ず主人公が存在しますが、『ゲーム・オブ・スローンズ』はこの人が主人公!という登場人物がいません。そのため誰がいつ死んでもおかしくない設定なので、ある意味予測不可能。
まさか死ぬと思わなかった登場人物が突然死んだり、こいつ絶対死にそう~、という人が生き残ったり…。ほんとに観ていて驚かされる展開に目が釘付けです。
ドラマとは思えない映画並みのスケール感
『ゲーム・オブ・スローンズ』は1話の制作費が10億円を超えるというから、もう信じられません!日本では映画1本の製作費の平均が5000万円と言われています。
ということは『ゲーム・オブ・スローンズ』は、日本の映画20本分の製作費を1話に注ぎ込んでいるということに!もう想像を絶するすごさです。
お金を掛ければいいというわけではないけれど、やはり『ゲーム・オブ・スローンズ』のスケールの大きさは半端ないです。
特にシーズン6の第9話のジョン・スノウとラムジー・ボルトンとの、落とし子同士の戦闘シーンは圧巻!鳥肌が立つくらいの臨場感と迫力で、このシーンだけでも『ゲーム・オブ・スローンズ』を観る価値があると言っていいくらい。
映画館のスクリーンでぜひ観たい!それくらいの迫力に圧倒されました。今までになかったスケールの大きい壮大なドラマは、絶対に一見の価値ありですよ。
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