リチャード・マッデンとプリヤンカー・チョープラー主演のAmazon製作のオリジナル・ドラマ。分かりやすいストーリーと派手なアクションを楽しめる、スパイ・ドラマに仕上がっています。本作のあらすじ、キャスト、感想、評価、見どころなどを、ネタバレあり&なしでレビューします。
Amazonドラマ『シタデル』概要
ジャンル:スパイ、アクション
製作国:イギリス
話数:全6話、1話約45分(毎週金曜日に配信)
日本語吹き替え:あり
『シタデル』あらすじ(ネタバレなし)
第1話「謎の人物」
メイソン・ケインとナディア・シンはスパイ組織「シタデル」の有能なエージェント。スペインの列車でウランの運び屋からウランを取り戻す任務に就くが、思いもよらない展開になる。
8年後メイソンは平穏に暮らしていたが過去の記憶を失くし、自分が何者か分からないでいた。メイソンが自分の素性を調べるためDNA検査を受けたことから、シタデル元エージェントのバーナードが接触してくる。
第2話「スパイは夜現れる」
メイソンは世界滅亡を目論む組織「マンティコア」から、シタデルの機密情報が入ったXケースを盗み出す任務を依頼される。
8年前一緒に列車で任務に就いたナディア・シンの情報を掴んだメイソンは、スペインへ向かう。ナディアもメイソン同様記憶を失くし自分が誰なのか分からないでいたが、メイソンとの再会で過去の記憶を取り戻す。
第3話「巨大な影」
メイソンとナディアはシタデルの隠れ家に身を潜め、バーナードはダリアに世界中にあるウランの隠し場所を探すシステムのパスワードを教えろと拷問攻めにされる。
メイソンとナディアはマンティコアを止める鍵となりうるカーター・スペンスが、モロッコにいることを突き止め現地へ向かう。バーナードはある情報を餌に、ダリアの手下のダヴィックと交渉する。
第4話「告白」
メイソンとナディアはカーターを救助するためモロッコへ行く。10年前のパリ、シタデルに新人スパイのセレステが加わり、国中のインフラに侵入できるオズ・ギーという装置について調査する。
ダヴィック&アンダース兄弟がオズ・ギーを開発し、セレステはアンダーソンの恋人となり情報を集めていたが、3か月間音信不通になってしまう。モロッコでカーターは助けに来た二人を目の前にし、ある裏切り者の名前を口にする。
第5話「時は敵を作る」
9年前ギリシャでメイソンはナディアにあるものを渡し、アンダースはセレステの情報と引き換えにバーナードを解放しようとする。モロッコでカーターは裏切者について名指しで言及するが、ナディアはある秘密を打ち明ける。
第6話「夜の秘密に明け方の雨を」
ダリアに潜水艦のミサイルから炉心を回収するよう命じられ、ダヴィックとメイソンは潜水艦へと着艦する。メイソン、ナディア、カーターがミッションを行うなか、シタデルの裏切り者が判明し、驚くべき秘密が明らかになる。
『シタデル』評価&感想
IMDb:6.5(10点中)
おすすめ度:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エンタメ性:★★★★☆
感動:★★☆☆☆
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『シタデル』キャスト
メイソン・ケイン(リチャード・マッデン)
シタデルの元スパイ。スペインで記憶を失くして以来カイル・コンロイとして生きてきたが、再びスパイとして任務に就くことになる。
ナディア・シン(プリヤンカー・チョープラー・ジョナス)
シタデルの元スパイ。メイソンと共に任務を遂行中のスペインで、消息を絶ってしまう。
バーナード・オーリック(スタンリー・トゥッチ)
元シタデルのエージェント。メイソンの居場所を見つけ、マンティコアからXケースを盗み出すよう依頼する。
アビー・コンロイ(アシュリー・カミングス)
メイソンの妻。メイソンの過去が明らかになり、戸惑ってしまう。
ヘンドリクス・コンロイ(ケイリン・スプリングフィールド)
メイソンとアビーの娘。記憶のない父親に両親や昔の話を尋ねて困らせる。
ダリア・アーチャー(レスリー・マンヴィル)
マンティコアを牛耳るボス。シタデルを潰したと思っていたが、再びシタデルが活動を開始したことに困惑する。
アンダース(ローランド・ムーラー)
ダリアの部下で、双子の兄弟と共に仕事をしている。任務遂行のためなら残虐行為も厭わない。
ジョー(モイラ・ケリー)
バーナードの元妻。今も一緒にスパイ活動をしている。
カーター・スペンス(オシ・イカイル)
シタデルのスパイ。マンティコアを止めるための鍵を握っていると思われる。
『シタデル』全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)
メイソンとナディアはシタデルのスパイで、任務遂行中に「マンティコア」という組織の罠にハメられ列車が大爆発する。マンティコアは世界の破滅を目論む組織で、シタデルを潰そうとしていた。メイソンは命を取り留めるが完全に記憶をなくし、8年後オレゴン州で妻と娘と共に平穏に暮らしていた。
自分の素性を調べるためDNA検査を受けたことから、元シタデルのエージェントのバーナードが接触してくる。メイソンはXケースをマンティコアのビルから盗み出す任務に成功し、マンティコアの追手に狙撃されバーナードが被弾してしまう。
Xケースにある情報でナディア・シンの居場所を突き止めたメイソンは、ナディア記憶を取り戻す注射を渡し、ナディアは記憶を取り戻す。ナディアはメイソンに、二人がかつて束の間の関係にあったことを話す。マンティコアに捕らわれたバーナードは、ダリアに世界中にあるウランの隠し場所を探すシステムのパスワードを教えろと拷問攻めにされてしまう。
メイソンの妻アビーはジョーにメイソンとの出会いを話し、アビーは事故で記憶を失い記憶回復セラピーで、同じプログラムに通っていたメイソンと出会った話をする。シタデルのスパイのカーター・スペンスを救助するため、二人は監禁されているモロッコの施設へ救助しに行く。
地元の犯罪組織のバストに協力を求めるが、バストは噂に過ぎないがナディアがシタデルの裏切り者でシタデル崩壊の元凶だと話す。バーナードはダリアの手下のアンダースに、彼の恋人のブリエルが生きていると言い、携帯に保存している写真を見せるとそれはメイソンの妻アビーの写真だった。
10年前メイソンの妻アビーは元シタデルのスパイで、新装置オズ・ギーの調査のためアンダースと恋人関係になるが、裏切り者と疑われて記憶を消されてしまう。モロッコで救出されたカーターは裏切り者はナディアで、ナディアの裏切りを知ったメイソンが隠ぺい工作をしたと話す。
9年前メイソンはナディアにプロポーズするが、ナディアはメイソンがセレステの記憶を消したことを知り、記憶を戻すようにと頼む。アンダースは恋人のアビー(セレステ)の情報と引き換えにバーナードを逃がそうとするが、ダリアに見つかり殺される。ダリアはダヴィックに連絡し、バーナードがアンダースを殺したと嘘をつく。
ナディアとメイソンはカーターを救い出し、ナディアは自分がメイソンの子供を妊娠し出産していたことを話す。安全のために娘の存在を隠すしかなかったと言い、裏切り者ではないと話す。3人のところへ組織の追っ手が現れ、ダリアはナディアの娘を人質に取り、潜水艦から核ミサイルの炉心を回収しろと命じる。8年前ナディアの居場所を知りたいメイソンが核ミサイルのコードを書き換えていたため、彼なしではミサイルの操作は不可能だった。
危機を知ったナディアも潜水艦へ行き二人はミッションを成功させ、敵に炉心を渡すことなく娘を無事救出する。シタデルの本部に戻ったメイソンとナディアを娘のヘンドリクスとアビーが迎え、カーターとナディアはアビーがセレステだと知り驚く。カーターはメイソンの記憶を取り戻す方法を見つけ、メイソンは注射を打ち記憶を取り戻す。
カーターとダリアは親子だということが判明し、ダリアはシタデルのミサイル誤射でメイソンの父親が犠牲になったと説明する。ダリアはメイソンにシタデルの秘密を掴み、事件の責任を取らせろと命じていたことが分かり、メイソンは自分が裏切り者でシタデルを壊滅させた張本人だと知る。
『シタデル』見どころ・解説・考察(ネタバレあり)
※重要なネタバレを含むため要注意。
壮絶なアクションのスパイ・ドラマ
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冒頭から壮絶な格闘シーンが登場し、かなりガチなアクションを楽しめるスパイ・ドラマに仕上がっています。第1話の見せ場となる列車のシーンのCG感がすごいのが少し残念でしたが、格闘シーンは迫力満点!
女性だからという手加減が一切なしで、プリヤンカーもフルボッコ状態です。プリヤンカーがスパイにしては色気があり過ぎて、多少配役ミス?という気も…。
スパイ・ドラマはストーリーが複雑なものが多いですが、本作はいたってシンプルで分かりやすいのが特徴です。これをプラスと取るか物足りないと取るかは、視聴者次第といったところでしょうか。
007のような派手なスパイ・アクションが好きな方は楽しめると思います。
神話レベルのシタデルという組織
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本作の軸となるのが謎のスパイ組織「シタデル」です。アメリカのスパイと言えばCIAですが、シタデルは人類の安全のために忠義を尽くすどこにも属さない組織と説明されています。
1930年代にフランスで世界中のスパイを集めて結成され、実在しない神話とさえ言われている謎の組織。メイソンはシタデルの名前がダサいとツッコミを入れていましたが、確かにスパイ組織らしからぬ名前でカタカナにするともっとダサい(笑)。
シタデルに対抗するのがマンティコアという組織で、8組の富豪から結成され世界の出来事を操り富と権力を蓄えようと目論んでいます。
人類に忠義を尽くすシタデルとは組織の目的が全く逆で、善と悪がはっきり分かれている水戸黄門的な設定。マンティコアのトップのダリアはシタデルの元エージェントを裏切らせたことがあるようで、バーナードにシタデルを裏切らせようと目論んでいるようです。
メイソン&ナディアの関係
Citadel Review: Amazon’s Spy Thriller Is Offensively Dull https://t.co/9bm3Uq0cVB pic.twitter.com/GCViS7eocC
— TV Guide (@TVGuide) April 28, 2023
第1話からメイソンとナディアの間に何やらただならぬ雰囲気が漂っていましたが、第4話で二人はかなり真剣交際していたことが判明しました。
メイソンはナディアを愛しているがゆえに、ナディアの裏切りを隠蔽し、それを隠蔽するためにセレステに疑いの目が行くように仕向けたという驚きの事実が…。裏切り者と知りつつ愛しているがために、ナディアをかばったメイソンはもはや裏切りの共犯者とも言えます。
メイソンはそこまで愛していたナディアとの思い出や記憶をすっかり失っているのに、ナディアがすべて覚えているという異なる立場の設定がおもしろい。
アビーの秘密
メイソンは妻のアビーと娘を置いてミッションへ向かいますが、アビーと娘の物語が置いてけぼりになってしまうのでは?と思っていたところに、すごい事実が判明。
アビーはジョーにメイソンとの出会いを話し、事故で記憶を失い記憶回復セラピーで、同じプログラムに通っていたメイソンと出会ったと語りますが…。
実はアビーは元シタデルのスパイで、ダリアの手下のアンダースを調査で利用するため恋人関係となりますが、スパイと疑われ記憶を消されたことが明らかに。
セレステが記憶を取り戻す注射を手に入れて全てを思い出したら、大変な展開になりそうです。
ナディアの正体
メイソンはカーター・スペンスを救助するためモロッコへ行きますが、会う人々からナディアが裏切り者だと言われます。
カーターもナディアはマンティコアの手先だと名指しで指摘しますが、ナディアはメイソンの子供を妊娠し出産していた過去が明らかに…。娘の安全のため隠すしかなかったと言い、反乱者ではないと説明します。
ナディアの秘密が明らかになりどうやら裏切者ではないようで、そうなると裏切者はメイソンなのか…?セレステの記憶を必死に消そうと差し向けていたのはメイソンだったし、何やらメイソンにも秘密がありそうです。
裏切り者の正体
エピソードを重ねるごとにナディアが怪しくなっていきましたが、途中から裏切者でないことが分かり、では誰が裏切り者なのか?となるともう残るは一人しかいません。
本作は登場人物が少ないせいで、誰だか簡単に予想がついてしまったのが惜しかった気がします。ダリアとメイソンが親子だったのはすごく意外で驚きましたが。
ここで物語が終了しましたが、シーズン2ではメイソンが自分が裏切り者だと知り、それにどう対処していくのかがポイントになりそうです。メイソンの正体が、ナディアや他のシタデルのメンバーにバレてしまうのかも気になるところです。
シーズン2の製作が決定!
#CitadelOnPrime is officially set to return with season 2, directed by Joe Russo. pic.twitter.com/5FGIIPmYx5
— Citadel (@CitadelonPrime) May 25, 2023
『シタデル』は既にシーズン2の製作が決定しており、なんと4月28日の配信前に先駆けて既に決定していたとのこと。
先手を打ってシーズン2を更新したことは、Amazonの同シリーズに対する自信を示すものであることは間違いありません。
同シリーズの計画には、スペイン、メキシコ、イタリア、インドでの現地語版スピンオフ・シリーズが含まれているとのこと。グローバルなアプローチも実にユニークで、世界的に番組のフランチャイズを展開していくようです。
シタデルのスパイ・バース作品『シタデル ディアナ』
最終話の最後にシタデルの新たな章として、『シタデル ディアナ』が紹介されていました。これが上記で説明されてる、シタデルのイタリア版スピン・オフだと思われます。
主演はイタリア出身の女優マティルダ・デ・アンジェリスで、『フレイザー家の秘密』『レオナルド ~知られざる天才の肖像~』に出演しています。
ティーザー映像を観ると、いかにもヨーロッパ製作という冷たい空気感の漂う映像がかっこよくて、アメコミ感のある本作よりクールな仕上がりになりそうで期待大です!
参照記事:
‘Citadel’ Renewed for Season 2 on Prime Video
Amazonプライム史上第2位の視聴率を記録
『シタデルは』初週に配信された2つのエピソードだけで、既にAmazonプライム・ビデオ史上2番目の人気シリーズとして記録を更新していると報じられています。
『力の指輪』にまだわずかに及ばないものの、シーズン1は全6話でまだ未配信のエピソードがあり、シーズン2も更新されているため、同シリーズがすぐに王座を獲得する可能性が高そうです。
シーズン1の予算は当初1億6000万ドルでしたが、再撮影によって7500万ドルが追加され、『力の指輪』に次いで史上2番目に高額な製作費がかかっているそうです。
製作費は高額ですが、その分しっかり結果を残してるシリーズで今後の快進撃に注目です。
『シタデル』のネット上での評判は?
#シタデル
ルッソ兄弟によるスパイアクション。1、2話鑑賞。
テイスト的にはグレイマンに似ていて明快で分かり易いストーリー。マッデンもプリヤンカーもピッタリの役どころでキレのあるアクションも格好良いが、展開が若干チープに感じられるのはまだ序盤だからかな…今後のルッソ兄弟の手腕に期待 pic.twitter.com/bmv91GkubC— たんぽぽ (@Edy00118558) April 28, 2023
『シタデル』の初回2話を鑑賞。007とボーンシリーズとキングスマンの良い所取りみたいな感じで正直新鮮味は今の所感じられず。ただめっちゃ金かかってるだけあって映像もアクションも見応えがあるしリチャード・マッデンとプリヤンカー・チョープラーも魅力的なので今後どうなるか楽しみ。 pic.twitter.com/Im68p1VKsv
— Keita (@movielove0328) April 29, 2023
『シタデル』まとめ
派手なアクションを楽しめるスパイ・ドラマで、ストーリーも分かりやすいです。007のようなスパイ・アクションが好きな方におすすめですが、展開がベタ過ぎて好き嫌いが分かれるかもしれません。
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