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『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』は、2017年から放送されているアメリカのドラマ。「現代版SATC」と称され、アメリカのレビューサイト”Rotten Tomatoes”で100%フレッシュという高スコアを獲得しています。なぜこんなに高評価なのか、今までとは違う新しいガールズ・ドラマのシーズン1~2の魅力を探ってみました!
『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』のあらすじ
ジェーン、キャット、サットンの3人は、ニューヨークにあるファッション誌「スカーレット」で働くミレニアル女子。
ジェーンはライター、キャットはSNS担当、サットンはアシスタントとして働いています。3人はいつも仕事や恋の悩みを報告しあうベスト・フレンド。
おしゃれなファッション誌で働きながら充実した日々を送りつつも、恋愛や仕事の悩みは尽きません。3人それぞれの問題を解決しながら、それぞれ成長していく過程が描かれます。
『NYガールズ・ダイアリー』を視聴できる動画配信サービスは?
現在『NYガールズ・ダイアリー』を視聴できる動画配信サービスは、Huluのみになっています。
Huluは100,000本以上の映画・ドラマ・アニメ・バラエティを楽しめるオンライン動画配信サービスで、人気の作品が見放題で視聴可能です。
※紹介している作品は、2023年8月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はHuluの公式ホームページにてご確認ください。
『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』の見どころ
あらすじだけ見るとよくあるガールズ・ドラマといった感じに見えますが、『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』はただのガールズ・ドラマには終わらない魅力が詰まっています。
恋・仕事・友情といったガールズ・ドラマの王道もしっかりと押さえつつ、今までになかったタイプのドラマに仕上がっているのが魅力。それではこのドラマの見どころを見ていきましょう!
主役のガールズ3人に共感できる!

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『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』の主役3人は、いたって普通のミレニアル女子。ジェーンとサットンは裕福な出身ではないし、豪華なアパートにも住んでいるわけでもなくギリギリの生活をしています。
ニューヨークのファッション誌が舞台なのでもちろんキラキラ感はあるけれど、主役3人は地に足の着いた普通の女子たち。なので主役3人にとっても共感できるのが、このドラマの魅力のひとつと言えるのではないでしょうか。
ジェーン(ケイティー・スティーヴンス)

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スカーレット誌でライターとして働くジェーンは、3人の中で一番真面目なしっかりもの。社会問題に関心が強く、ファッション誌ながら意識高い系の記事を書く傾向にありそのことがキャリアについての悩みになっていきます。
幼い時に母親を乳がんで亡くし、そのことが心のしこりとなって後のジェーンの行動に大きく影響することになります。
キャット(アイシャ・ディー)

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若いながらもSNS部門を任されているキャットは、3人の中では一番順調なキャリアを築いています。
仕事は順調だけれど責任のある仕事を任され、プレッシャーを感じることも。
初めて女性に恋をして自分のセクシャリティに悩み、初めてのガールフレンドとの関係に戸惑いながらも新しい世界に足を踏み入れます。
サットン(メーガン・ファヒー)

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アシスタントとして働くサットンは本当はファッションの仕事がしたくて、ファッション部門に移動しようと奮闘します。男性にモテるタイプですが、嫌味のない明るい性格の持ち主。
いつも飲み歩いて家に居なかった母親のせいで、寂しい子供時代を過ごしたことがトラウマになっています。会社の弁護士のリチャードとの関係に悩み、仕事と恋のどちらを選ぶか選択を迫られることに…。
上司が魅力的!
ドラマに出てくる会社の上司は、部下をいびる嫌なヤツや出世の鬼、周りを蹴落とす腹黒な上司というのがすごく多い。『NYガールズ・ダイアリー』に出てくる上司は、それとは全く逆なのがこれまた意外で気に入りました!
ジャクリーン(メロラ・ハーディン)

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スカーレット誌の編集長で、仕事には厳しいけれど部下のことをしっかりと見ている有能な編集長。公平なものの見方で、間違った方に行かないよう部下を指導して的確なアドバイスをくれます。
困った時には声をかけて話を聞き、時には母親なような包容力で支えてくれるまさに理想の上司。筆者はもうジャクリーンの大ファンになってしまいました!
ジェーン、キャット、サットンが人間として成長していくのも、ジャクリーンの影響が大きいことが伺えます。
オリヴァー(スティーヴン・コンラッド・ムーア)

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サットンがファッション部門に移動してからの上司がオリヴァー。
サットンはアシスタントなので最初は小間使い的な仕事をやらされるけれど、彼女のやる気と才能を見込んでどんどん大切な仕事を任せてくれます。
辛口でとっつきにくい印象があるけれど、迷ったときはしっかりと背中を押してくれる素敵な上司。
どうして今までと違うガールズ・ドラマなのか?
多様性に富んだ内容

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『NYガールズ・ダイアリー 』のシーズン1~2を見て一番に思ったことは、”多様性”にすごくこだわっているところ。『セックス・アンド・ザ・シティ』はかれこれ20年前のドラマになるので、主役4人は白人女性。4人の彼氏や夫もみんな白人、周りを取り巻く人も白人…。と配役はほぼ白人ばかりでした。
『NYガールズ・ダイアリー 』はキャットが白人と黒人のハーフで、恋人はイスラム系の女性です。3人がデートする相手も白人に限定されず、ラテン系やアラブ系、黒人と多種多様な人種。ドラマ全体を見ても多様性を意識した配役になっているのは明らかです。
キャットが同性愛に目覚めるなど、LGBTについても鋭く切り込んでいます。白人の母親と黒人の父親を持つキャットが自身のアイデンティティーに悩むなど、マイノリティの問題もしっかりと扱っているのもみどころ。多様性に富んだ内容が、ストーリーに深みを与えてよりおもしろくしています。
シリアスなテーマにもメスを入れる
乳がん、女性の権利、性暴力、銃問題などのシリアスなテーマを、上手くエピソードに盛り込んでいて見ごたえたっぷり。
ガールズの恋や友情だけでなく、社会問題にも鋭くメスを入れているので今までのガールズ・ドラマとは異なった雰囲気に仕上がっています。
シリアスな問題を扱っても重たくなり過ぎたり偏った意見にならず、解決の落としどころがとっても上手いのがポイント!
その上手い落としどころを担っているのが編集長のジャクリーンで、彼女の存在は本当に大きい。シリアスなテーマでも納得のいく内容なので、観た後にすっきりとした気分になれます。
今までのガールズ・ドラマとは違う設定
典型的なタイプが出てこない
主役3人の同僚で黒人のアレックスがいるのですが、この人は今までだったら絶対ゲイの配役にされていたはず。
アレックスもこのドラマでいい味出していて、サットンと一時期いい雰囲気になってワンナイトを過ごしてしまうのですが、その後はいいお友達。こういう何でも話せるゲイじゃない男友達って、意外にドラマに出てこなくないですか?
ドラマ全体を通じてすごい悪い人やぶっとんだキャラ、という典型的なキャラクターが出てこないのも今までのガールズ・ドラマと違うところ。出てくる人がみんないたって普通なので、とっても共感できます。
ガールズの溜まり場

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国内ドラマにしても海外ドラマにしても、青春ドラマやガールズ・ドラマってみんなが集まるお決まりのバーやカフェが出てくることがほとんど。
『NYガールズ・ダイアリー 』では主役3人の溜まり場がなんと、会社の衣裳部屋というのがとっても意外。ファッション誌なので衣装を置いている部屋があって、内緒話や相談ごとがあると衣裳部屋に集合!となるわけです。バーやカフェじゃなく、小さな衣裳部屋に集まっておしゃべりする3人がとってもいいんですよね。
『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』のまとめ
Rotten Tomatoesで100%フレッシュという高スコアを獲得したのも頷ける、とっても見ごたえのあるガールズ・ドラマ。恋愛や友情はもちろん、出版業界の裏側を覗けるお仕事ドラマとしての魅力もたっぷり。いろいろな要素がギュッと詰まったおもしろさは、イッキ見間違いなしでおすすめです!