『キンドレッド 時間を超えた絆』人種差別を新たな切り口で描いた異色タイムトラベル・ドラマ

出典元:https://www.disneyplus.com/

現代の黒人女性と白人男性が1815年にタイムスリップし、惨い黒人奴隷の人種差別を目にし、タイムスリップの謎を解き明かそうとする異色ドラマ。人種差別を新たな切り口で描いた、斬新な作品に仕上がっています。シーズン1のあらすじ・キャスト・感想などを、ネタバレあり&なしで早速チェック♪



『キンドレッド 時間を超えた絆』概要

製作・配給:FV 日本ではDisney+で配信
配信日:2023年2月22日
ジャンル:タイムトラベル、ヒューマン・ドラマ
製作国:アメリカ
話数:全8話、1話約50分
日本語吹き替え:なし

『キンドレッド 時間を超えた絆』あらすじ(ネタバレなし)

デーナは子供の頃に両親を亡くし、祖母と一緒に暮らしてきた。祖母が亡くなりニューヨークからロサンゼルスに引っ越し、新居で暮らし始める。ロサンゼルスに住む叔母夫婦と再会し、ケヴィンという友人ができる。

新居に越して以来デーナは奇妙な幻覚を見るようになり、突然1815年にタイムスリップしてしまう。

現代と1815年を行ったり来たりするようになり、白人少年のルーファスがタイムスリップに関係しているのでは疑う。

デーナは1815年の惨い黒人奴隷の扱いを目の当たりにしながら、自分に何ができるのかと考えるようになる。なぜ自分がタイムスリップするのか?その謎と理由を、デーナはケヴィンと共に探っていく。

『キンドレッド 時間を超えた絆』感想&評価(ネタバレなし)

ROTTEN TOMATOES:批評家スコア70% 視聴者スコア53%
IMDb:7.4(10点中)
おすすめ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エンタメ性:★★★☆☆
感動:★★★☆☆

現代の黒人女性と白人男性が1815年にタイムスリップする物語で、デーナとケヴィンは当時の惨い黒人奴隷の扱いを目の当たりにして怒りを露にします。

現代でも人種差別は色濃く残っているものの、1800年代の奴隷制度のある時代とはわけが違います。黒人を人間扱いしない白人のひどい仕打ちを見て、デーナとケヴィンは言われようのない憤りを感じることに…。

人種差別を新たな切り口で描いた斬新なアイディアが功を奏し、人種差別の酷さと恐ろしさを改めて考えさせられる作品になっています。

人種差別を軸に描いているものの、デーナの亡くなった両親の謎、タイムトラベルの理由と謎を描いたミステリー仕立てなのもおもしろい。

シリアスですがテーマ的にも見応えがあり、飽きずに最後まで楽しめる作品でおすすめです。


『キンドレッド』を視聴できる動画配信サービスは?

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『キンドレッド 時間を超えた絆』キャスト

デーナ・ジェイムズ(マロリー・ジョンソン)

子供の頃に両親を事故で亡くし、祖母が亡くなりニューヨークからロサンゼルスへ引っ越してくる。新居に住み始めてタイムスリップを体験するようになり、現代と1815年を行ったり来たりする。

ケヴィン・フランクリン(マイカ・ストック)

レストランのウェイターで、デーナと仲良くなり付き合い始める。デーナと共に1815年にタイムスリップしてしまう。

オリヴィア(シェリア・アーヴィング)

デーナの母親。デーナが子供の頃に運転中事故を起こして亡くなるが、遺体は見つかっていない。

デニース(イーサ・デイヴィス)

デーナの叔母で、オリヴィアの妹。ロサンゼルスに引っ越してきたデーナを気遣うが、オリヴィアとは関係がうまくいっていなかった。

アラン(チャールズ・パーネル )

デニースの再婚相手で、ロサンゼルス市警の警官。

ルーファス・ウェイリン(デヴィッド・アレクサンダー・カプラン)

1815年のアメリカに住む少年。デーナにいつも危機を助けられ、デーナになつく。

トム・ウェイリン(ライアン・クワンテン)

ルーファスの父親で農場主。奴隷を物のように扱うひどい人物で、ルーファスや妻に対する態度も酷い。

マーガレット・ウェイリン(ゲイル・ランキン)

トーマスの後妻。一人息子のルーファスを溺愛し、デーナのことが気に入らず冷たく接する。

サラ(ソフィア・ブラウン)

ウェイリン家の奴隷で炊事場担当。デーナが現れたことで、さまざまな事件が起きていくことを危惧する。

ルーク(ジャスティン・スミス)

トーマスと一緒に育ったウェイリン家の奴隷で、デーナの事情を察している。

 

『キンドレッド 時間を超えた絆』全あらすじ・ラスト結末(ネタバレあり)

出典元:https://www.rollingstone.com/

デーナは子供の頃に両親を事故で亡くし祖母に育てられ、祖母の死後ニューヨークの家を売りロサンゼルスに新居を購入する。ロサンゼルスで暮らす叔母のデニースと再会し、デーナは食事をしたレストランのウェイターのケヴィンと親しくなる。デーナは新居に引っ越して以来奇妙な幻覚を見るようになり、ルーファスという少年をいつも助けるところで目が覚めるのを繰り返す。幻覚から目覚めるときにデーナの叫び声を聞いた隣人のハーモニーとカルロが、デーナとケヴィンのことを怪しみ口をはさんでくる。

デーナは突然1815年のアメリカにタイムスリップしてしまい、そこで死んだはずの母のオリヴィアと再会する。オリヴィアは事故に遭った時タイムスリップし、ずっと戻れないままこっちの世界で暮らしていたと言う。デーナは危険な目に遭ったはずみで再び現代に戻り、ケヴィンにタイムスリップのことを説明する。次のタイムスリップの時デーナがケヴィンの腕を掴んでいたため、ケヴィンも一緒にタイムスリップしてしまう。骨折したルーファスを助けたデーナとケヴィンはウェイリン家に滞在することになるが、ケヴィンは白人の雇い主でデーナが奴隷だと決めつけられてしまう。

二人はウェイリン家での酷い黒人奴隷の差別を目のあたりにして閉口するが、ルーファスはデーナを気に入ってなつく。ルーファスの母のマーガレットはデーナに冷たく当たり、オリヴィアのことも敬遠していた。ケヴィンとデーナは現代に戻る方法を探り、どうやらルーファスとデーナの祖先に関係があるらしいと予測する。デーナが危機的な状況に陥ると未来に戻れることが分かり、現代に戻ったデーナとケヴィンは次のタイムスリップに備える。デーナとケヴィンは再び1815年に戻るが、ルーファスの父のトムが奴隷を愛人にして好き放題していることを知る。

トムの愛人で奴隷のウィニーが逃亡し、オリヴィアが自分の家の床下にウィニーを匿う。トムの奴隷のルークの妻セレステは妊娠中に突然倒れて産気づき、オリヴィアとデーナが出産を手伝うがセレステと赤ちゃんは出産中に亡くなってしまう。死産だった子供は白人との混血で、トムが父親だと分かる。トムとケヴィンはルーファスを連れて町へ行くが、トムがルーファスに酒を飲ませて酔わせてしまう。マーガレットは激怒し、姉のメイと共にルーファスを連れて家を出ていく。トムとケヴィンは帰宅途中、逃亡した愛人ウィニーのことで口論となり、自分の土地から出て行けと言われる。

ケヴィンはオリヴィアのところへ行き、オリヴィアはデーナを探しに行くが、ケヴィンはウィニーを床下から出したとき逃げられてしまう。トムが文字が読めないことを知っていたデーナは読み書きを教えると言うが、それがトムの逆鱗に触れてしまう。納屋に連れて行かれ背中を鞭打ちされるデーナにオリヴィアが覆いかぶさるが、その時二人は一緒にタイムスリップして消える。デーナは自宅のリビングで目を覚ますが、オリヴィアはいない。タイムスリップでは現代と過去の時間の進み方に違いがあり、過去の1週間の長さは現代では数分にしかならない。

ケヴィンと連絡がつかないため姉のペニーが警察を呼び、デーナの家に警察がやって来る。デーナを心配した叔母のデニースが家にやってきて事態は収まり、デニースはデーナの鞭打ちされた背中の傷を見てタイムトラベルの話を信じる。デニースは家に伝わる聖書に先祖の名前と生年月日が書かれていると言い、オリヴィアと一緒に暮らしてた少女のアリスが、ルーファスとの間に子供を持ちデーナの祖先らしいと分かる。ケヴィンは過去に取り残され、成長したアリスと一緒に奴隷たちの移動を監督していた。アランからオリヴィアが見つかったと連絡がある。


『キンドレッド 時間を超えた絆』見どころ・解説・考察(ネタバレあり)

1815年で目撃する人種差別

 

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『キンドレッド 時間を超えた絆』は、人種差別を新たな切り口で描く異色作です。現代や過去の人種差別を直球で描くのではなく、現代で暮らす黒人女性と白人男性が1815年にタイムスリップし、現代人が過去の差別を目の当たりにすることでその残酷さを色濃く表現しています。

デーナとケヴィンは黒人奴隷の歴史やその惨さについての知識はありますが、実際に目の前で体験するのとは大違い。

特にデーナ自身は奴隷にされその辛さと苦しさを自ら体験し、ケヴィンは自分と同じ白人が黒人を物として扱い辱める姿を見て驚愕しショックを隠し切れません。

ケヴィンはショックのあまりフリーズして動けなくなり、言葉にならない怒りが目と表情に現れているのが印象的でした。

白人による黒人への虐待・拷問・性的搾取は言葉にならないほどで、改めてその惨さを思い知らされます。

タイムスリップの理由は⁉


デーナは突然1815年にタイムスリップしてしまいますが、そこで亡くなったはずの母親のオリヴィアと再会します。

オリヴィアは事故に遭った時1815年にタイムスリップしてしまい、それ以来現代に戻ることができず時が過ぎてしまいました。

デーナがタイムスリップするたびにルーファスの危機を救うという共通点があり、どうやらルーファスがタイムトラベルの鍵を握っているようです。

デーナの祖先が関わっているのではと予想し、叔母から家に伝わる聖書に祖先の名前と生年月日が書かれていることを聞き確かめます。

デーナの祖先はウェイリン家の奴隷だったのは確かのようですが、どうしてデーナとオリヴィアがタイムスリップしてしまったのかという謎はまだ明かされていません。

デーナは自分がタイムスリップしたのには何か意味があるはずだと考え、1800年代での自分の使命を見出そうとします。奴隷のルーカスの息子に文字の読み方を教え、他の奴隷にも教えたいと語っていました。

デーナのタイムトラベルが黒人奴隷の歴史と結びついているのは確かなようで、デーナが黒人奴隷の境遇を改善していくことで、未来に何か変化をもたらすことになるのでしょうか…?


タイムトラベルの時間の流れ

1815年で過ごす1週間は、現代の時間の流れでは数分間にしか値しないというおもしろい設定です。

デーナとケヴィンが数週間を1815年で過ごし現代に戻ってきたら、タイムスリップする少し前に注文したタイ料理のデリバリーが届いて二人ともビックリ。

長い間過去で過ごしたと思っても、現代では数分しか経っていないということになります。最終話でデーナはオリヴィアと現代に戻ってきますが、ケヴィンは過去に置いてけぼりに…。

デーナが戻ってきてからすでに何時間も経っていて、ケヴィンのいる時間軸では数年間が経っていることになります。

最後のシーンでケヴィンは成長したアリスと一緒に、移動する奴隷の監督をしていましたが、デーナに置いていかれたという想いはくすぶっているはず。デーナのいない間に、ケヴィンに悪い変化が起こっていないことを祈るばかりです。

『キンドレッド 時間を超えた絆』のネット上での評判は?

『キンドレッド 時間を超えた絆』まとめ

人種差別を斬新な切り口で描いたタイムトラベルもので、見応えがあっておもしろかったです。デーナのタイムトラベルの謎というミステリー仕立ても魅力で、最後まで飽きずに楽しめます。

タイムトラベルものやユニークな異色作が好きな方におすすめで、Disney+に加入されている方はぜひチェックしてみてください♪

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