Netflixドラマ『令嬢アンナの真実』がさらに面白くなる、実話と違う7つの事とは?

出典:https://www.theguardian.com/

ションダ・ライムズ製作の『令嬢アンナの真実は、実話を元にしたドラマです。ドラマで描かれる出来事の多くは、実在のアンナ・デルヴェイの人生から引用されていますが、フィクションもたくさん含まれています。実話と違う7つの事は何なのか、チェックしていきましょう!(ドラマのネタバレを多少含みますので、まだ視聴されていない方はご注意を。)


『令嬢アンナの真実』あらすじ

アンナ・デルヴェイは詐欺容疑で告訴され、裁判が開かれようとしていた。記者のヴィヴィアンはアンナのことを記事にしようと、アンナが収監されているライカーズ島の刑務所に手紙を送る。

取材に応じると連絡を受けたヴィヴィアンはアンナと直接話し、詐欺の被害者、友人、恋人に連絡を取り取材を進めていく。

数年前アンナは新事業を立ち上げた恋人のチェイスと豪遊しながら人脈作りをし、著名人のノラ・ラドフォードに上手く取り入り見事にニューヨークの上流階級へ入り込んでいく。

アンナはアンナ・デルヴェイ財団を立ち上げるのが夢で、夢の実現のため一流のチームを集め投資家と会い銀行のローン申請までこぎつける。

ヴィヴィアンは身重の体をおして取材に奔走し、アンナの真実を暴いていく…。

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『令嬢アンナの真実』の実話と違う7つの事とは?

記者ビビアン・ケントは架空の人物

アンナの記事を書くためアンナが収容されているライカーズ刑務所まで行き、インタビューするのがアンナ・クラムスキー演じる記者のヴィヴィアン・ケント。

アンナが働いているマンハッタン・マガジンと同様に、ヴィヴィアンも架空の人物です。ヴィヴィアンのモデルになっているのが、ニューヨーク・マガジンのライターであるジェシカ・プレスラー。

ジェシカはこの事件でドラマで描かれているような弁護側を手伝ったり、他のジャーナリストに調査を頼ったりしたことはないと語っています。またアンナの両親のドイツの家に、押し入ろうとしたことは絶対にないとも主張。

ヴィヴィアンとジェシカの共通点は取材中に妊娠していたことで、ジェシカは実際にドイツに渡り旅行の計画はアンナが手伝ったとのこと。ジェシカが訪れた関係者は、彼女が来ることを事前に知っていたそうです。



人名や場所の名前を変更

アンナの友人や弁護士など人名やホテルなどの名前には実在するものもありますが、その他の身元は変更されたり、でっち上げられたりしています。

アンナの恩師ノーラ・ラドフォードや財務弁護士アラン・リードは、実在の人物や複数の人物の合成である可能性が高いです。

アンナは詐欺的なマーケティング手法で企画した音楽祭「ファイア・フェスティバル」の主催者ビリー・マクファーランドや、起業家のマーティン・シュクレリと実際に連絡を取っていました。

シュクレリがリル・ウェインのアルバム『Tha Carter V』の曲を発売前に聴くシーンも、事実に基づいていると言われています。

アンナの恋人

 

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アンナとドリームマイニングアプリ「ウェイク」の発明者チェイス・シコルスキーの関係は、シリーズ前半で詳しく描かれています。

彼は架空の人物ですが、誰をモデルにしたのかという説が話題になっています。ジェシカ・プレスラーの記事に彼の名前は登場しませんが、アンナの恋人は記事で自分の名前を伏せてくれたら、自分の言い分を話すことに同意したと推測されているようです。

アンナと恋人は一緒に色々な場所へ出かけていましたが、二人の関係についてはあまり知られていません。

アンナ・デルヴェイ財団のアイデアはドラマで描かれているように交際中に思いついたのではなく、恋人と別れてから思いついたとアンナは言っています。

ライカーズ刑務所での面会

贅沢三昧だったアンナも刑務所にいるときは、質素な生活を強いられることになります。

ドラマではアンナがヴィヴィアンにメディアの公式訪問を設定し、VIP待遇を受けられるようにしていますが実際は違った様子。

実際のアンナは「ライカーズ刑務所に紅茶はなかった。」と言っており、その代わり現金専用のコーヒーメーカーがあり磁器のカップは見当たらなかったと言っています。

ドラマで登場する法廷は、アンナが実際に裁かれた法廷よりもよりおしゃれな造りになっています。

ドラマでヴィヴィアンが「ライカーズ島までバスで来るのは大変。」と何度も文句を言っているように、ライカーズ島へ通うには複雑なバスのルートを乗り継がないといけないのは本当のようです。

アンナのアクセント

ヨーロッパ出身のアンナの英語には、独特のアクセントがあります。本物のアンナが話すのを聞いたことがある多くの人によると、ドラマのアンナのアクセントは全く違うとのこと。

アンナ役のジュリア・ガーナーは本物のアンナに会ってアクセントの感覚をつかみましたが、ほとんどは自分で作り上げました。

ガーナーはアンナのヨーロッパでの人生について分かっていることと、ニューヨークらしい国際的なアイデンティティーを取り入れてアクセントを作り上げたそうです。


偽物のドイツ人

アンナは財団設立のために弁護士のアラン・リードを信用させる小道具として、ドイツ人会計士ピーター・ヘネッケを作り上げます。

ドラマではアンナがボイス・チェンジャー・アプリを使い、アランや金融関係者にヘネッケと話しているように思わせていました。

アンナの実際の裁判で検察側の主張によると、モロッコのホテル代を突きつけたと主張する元友人のレイチェルをなだめるために、アンナは第2のドイツ人会計士ベッティナ・ワグナーになりすましたそうです。

アンナの逃避行

 

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ドラマの冒頭でテロップで説明されているように、ドラマではストーリーが誇張されたりでっち上げされている部分があります。

アンナが恋人のチェイスと共に知人のヨットに長期滞在して批判されたり、ノーラ・ラドフォードのクレジットカードで40万ドル分の買い物をしたのはドラマ上の創作です。

アンナはプライベート・ジェットを無銭で利用し、複数のホテル代を踏み倒し、モロッコで友人のレイチェルに6万ドル以上の支払いを命じたのは事実とされています。

『令嬢アンナの真実』の筋書きのいくつかは作り話かもしれませんが、アンナの実話にはかなわないようです。

 

 

 

参照記事:Inventing Anna: 7 Things The Show Changes From The Real Story

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