数多くの動画配信サービスがしのぎを削っている今、制作されるドラマの数も増えてどれを観たらいいのか迷う視聴者もおおいはず。『プリズン・ブレイク』は2005年からシーズン1~5まで放送され、数ある海外ドラマの中でもピカイチの存在感を放っているドラマ。かれこれ15年以上が経過していますが、いまだに衰えない人気をキープしています。リピーターも多く、どうしてそんなに人々を惹きつけるのかその魅力を紐解きたいと思います!
『プリズン・ブレイク』の概要
2005年~2009年までシーズン4まで制作され、ファイナルブレイクのエピソードをもってドラマは終了。と、思いきや2017年にシーズン5が制作され世界中のファンを沸かせました。
『24 -TWENTY FOUR-』『LOST』と共に、海外ドラマブームの火付け役になったドラマです。新シーズンがリリースされた日には、DVDレンタルショップに長蛇の列ができた話は有名。
シーズン6の制作の噂がありましたが、主演のウェントワース・ミラーが正式に『プリズン・ブレイク』から降板を発表しました。(残念!)
『プリズン・ブレイク』のあらすじ
シーズン1
無実の罪で刑務所に収監された兄のリンカーンを脱獄させるため、弟のマイケルはわざと銀行強盗をして兄と同じ刑務所に収監されます。マイケルは全身に刑務所の設計図や脱獄に必要な暗号をタトゥーに彫り、刑務所の囚人たちを巻き込みながら脱獄計画を実行に移していく…。
シーズン2
フォックス・リバー刑務所を脱獄したマイケル達は、囚人仲間のウェストモアランドが隠した500万ドルを巡って争奪戦を繰り広げます。マイケル達を執拗に追うFBI捜査官のアレックス・マホーンとの攻防戦も加熱していき、マイケル達はパナマに逃れます。
シーズン3
パナマでSONA刑務所に収監されてしまったマイケルを、救い出そうと奔走するリンカーンとスクレ。組織に「ジェームズ・ウィスラー」と名乗る囚人を脱獄させるようにと命令されたマイケルは、ジェームスや他の仲間たちと共に刑務所を脱獄する計画を立てます。
シーズン4
SONA刑務所を脱獄したマイケル達はアメリカに戻り、組織からスキュラと呼ばれるデーターカードを盗むように命じられます。仲間たちと緻密な計画を立てるマイケルですが、脳腫瘍が見つかり思うように計画を移せなくなってしまいます。マイケルとリンカーンの母親の秘密が明らかになり、その事実にマイケル達は驚愕することに。
シーズン5
フォックスリバー刑務所から出所したティーバッグのもとに一枚の写真が送られ。リンカーンはマイケルがイエメンの『オギュギア刑務所』に居ることをつきとめます。イエメンに飛んだリンカーンはマイケルを救出し、マイケルを陥れた謎の人物「オウティス」の正体を明らかにするため奔走します。
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『プリズン・ブレイク』の見どころ
マイケル・スコフィールドを演じる、ウェントワース・ミラーの魅力
何と言っても『プリズン・ブレイク』の人気は、主役のマイケル・スコフィールドを演じたウェントワース・ミラーの魅力と言っても過言ではありません。
こんなイケメン見たことない!というくらいの美男子で、世界中の女子を虜にして当時は「監獄王子」と呼ばれたほど。マイケル・スコフィールドは端正なルックスだけでなく、IQ200の頭脳を持つ天才。
体に彫ったタトゥーの情報を頼りに脱獄を成功させるスマートさは、見ていて気持ちがいいくらい。刑務所の医師のサラに恋をしたのは計算外で、そのことで翻弄される人間臭いところも魅力的でした。
スリリングな展開
『プリズン・ブレイク』というタイトル通り、脱獄がテーマのドラマ。刑務所を脱獄するために仲間を取り込んだり看守と駆け引きしたりと、スリリングな展開がてんこ盛り。
脱獄計画がうまく行きかけたと思ったら、邪魔が入って失敗しそうになったりとハラハラドキドキしっぱなしで心臓に悪い…。毎回次はどうなる!?というクリフハンガーの連続で、観るのをやめられない中毒性の高いドラマです。
マイケルがフォックスリバー刑務所に入る前に入念に下調べしたことが、後々ストーリーとしてつながったりと伏線の張り巡らせ方もおみごと!
リンカーンの息子やベロニカの活躍など、刑務所の外で起こるストーリーも息がつかせぬ展開になっています。リンカーンが刑務所に収監されたことが大きな陰謀に関わっているなど、視聴者をワクワクさせるストーリーから目が離せません。
3回も刑務所に収容されるマイケル!
シーズン1でフォックスリバー刑務所を脱獄したマイケル達。もう脱獄したんだから『プリズン・ブレイク』じゃない!とは言わせません。
マイケルはシーズン3とシーズン5でも、ちゃっかり刑務所に収監されます!しかも回数を追うごとに刑務所の環境が最悪になっていくという…。
シーズン3のSONA刑務所とシーズン5のオギュギア刑務所に比べたら、最初のフォックスリバー刑務所なんてかわいいもの。ちゃんとご飯が食べれてシャワーが浴びれるだけでも全然マシ、といった感じで本当に劣悪な刑務所に収監されてしまいます。
全シーズンを通じて3回も刑務所入りしたマイケルの、脱獄の腕の見せどころがやっぱりこのドラマの一番の魅力ですよね。
脱獄計画の巧みさ
どうやってマイケルが脱獄を成功させるのか…、その巧みな計画と実行に移していくマイケルの行動力がすごい!シーズン1のフォックスリバー刑務所では、マイケルが何やら排水溝に折り紙の鶴を落としたり薬品を流したり、と一見何やってるの?的な謎が多い。
それが後になってこういうことだったのか!と、分かる下りがとっても爽快感があります。もちろんマイケル一人だけでは脱獄を成功させるのは無理なので、刑務所仲間を取り込む必要がありその駆け引きもスリリング!
シーズン3とシーズン5の脱獄も、一体この厳重なセキュリティからどうやって脱獄するのか?毎回ハラハラさせられて、手に汗握る展開の連続です。
魅力的なキャストたち ~悪役、キャラ変~
主役のマイケルや兄のリンカーンはもちろん、シーズン1~5を通じて魅力的なキャストが登場しているのも『プリズン・ブレイク』の魅力のひとつ。
ドラマは映画と違ってエピソード数が長いので、キャラクターの掘り下げ方が深いのも魅力です。『プリズン・ブレイク』も最初悪役だったのに、次第にキャラ変していっていい奴になったりとキャストのキャラ変を大いに楽しめます。特に印象的だったキャストを紹介します!
ティーバッグ(ロバート・ネッパー)
『プリズン・ブレイク』の強烈キャラと言ったら、もうこの人しかいません!アメリカドラマ史上、伝説に残るといってもいいスゴキャラ。青年時代から刑務所を出たり入ったりを繰り返してきた残虐な性格の持ち主で、強姦や殺人の罪で有罪になり終身刑で服役中。
マイケルの脱獄計画を知ってうまく取りいって仲間になり、全シーズンを通じてマイケルの悩みの種になる存在です。とにかく自分を守るためなら何でも利用する根っからの悪人で、他人を利用するのに長けたある意味世渡り上手。
ときどきだけれどお茶目な面も発揮して笑いを取るので、何だか憎めない、悪役なのになぜか魅力的…。そんな難しい役どころをみごとに演じたロバート・ネッパーのファンになった人、きっと多いと思います。
ブラッド・ベリック(ウェイド・ウィリアムズ)
フォックスリバー刑務所の看守で、無実の罪で2回も刑務所に収監されて踏んだり蹴ったりの人生を送ります。マイケルのせいでさんざんな目に合い、いつか復讐しているやると目論みつつ次第にキャラ変していくベリック。最後は仲間のために大きな決断をして、男気を見せてくれます。
警官に憧れてマイケル追跡の手伝いをマホーンに頼まれ、初めて警官バッジを手にして喜ぶ姿に視聴者も何だかほっこり。見た目はどんくさそうだけれど、意外に鋭い視点を持つキャラ。シーズン4ではスクレのピンチも救う、実際は根がいい奴です。
アレックス・マホーン(ウィリアム・フィクナー)
シーズン2から登場するマイケル達を執拗に追跡するFBI捜査官。マイケルに劣らぬ頭脳の持ち主で、マイケルもこいつは他とはちょっと違う!とあせりを感じる人物。
人に言えない秘密があり、そのせいで精神的に不安定になり精神安定剤を常用しています。マイケルとリンカーンの父親を射殺したことで2人の恨みを買いますが、行動を共にするうちに次第に信頼関係を築いていき悪役からいい人キャラに変わった一人です。
兄弟愛と男たちの熱い友情、そして裏切り
『プリズン・ブレイク』に男性ファンが多いのは、やはり兄弟愛と男の友情がしっかりと描かれているからではないでしょうか。どんなことがあっても揺らぐことのない、マイケルとリンカーンの兄弟の絆が感動的。2人の関係も実は…、という驚きの事実がのちに明らかになりますが、それでも二人の兄弟愛は永遠です。
全シーズンを通じて絶対にマイケルを裏切らない、スクレとの友情もとっても熱い!人を信用しないマイケルも、スクレにだけは絶大な信頼を置いていてお互いのピンチを救い合う2人の友情がとにかく素敵。
ほかの仲間たちは味方になったり裏切ったりと、その繰り返しでいつこいつ裏切る!?と先が読めない人間関係がとってもスリリングで目が離せません。
『プリズン・ブレイク』まとめ
『プリズン・ブレイク』は個人的にめちゃくちゃハマって、とっても思い入れがあるドラマ。もう一度観たい!と思うドラマって、実はなかなかなかったりします。
『プリズン・ブレイク』はぜひまた観たい!と思わせるクオリティの高いドラマで、リピーターが多いのも頷けます。昔から海外ドラマファンの人は必ず見ているドラマですが、最近海外ドラマファンになってまだ観ていない、という方にはぜひ観て欲しい最高におもしろいドラマ。おすすめです!