『ストレンジャー・シングス』シーズン4のトリビア16選、嘘みたいなホントの話も!

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『ストレンジャー・シングス』シーズン4前半パートは、イースターエッグや80年代のポップカルチャーの引用が満載で、なかにはプロットにとって重要なものもあります。これを知っているとシーズン4がさらに楽しめる、イースターエッグやトリビアを米サイトSCREENRANから紹介します!



『ストレンジャー・シングス』はこだわりがいっぱい!

『ストレンジャー・シングス』はホラー映画、SF、1980年代のポップカルチャーといった80年代のオマージュが満載!

80年代に青春を過ごしたアラフィフ世代には懐かしいものばかりですが、若い世代にとっては逆に新しく感じるかもしれません。

シーズン4の前半パートに登場する、イースターエッグやトリビアの数はとにかくすごい量!

マニアックすぎるものもあるので、筆者が日本人向けにおもしろいネタをピックアップして分かりやすい解説付きで紹介します♪

映画のポスター

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本作のクリエイターのダファー兄弟は自分達が影響された映画を、作品に詰め込みオマージュを捧げるのが大好きです。シーズン4でも登場人物の部屋に飾られている、映画のポスターに注目!

ジョンサンの部屋には、1981年のホラー映画『死霊のはらわた』

ナンシーの部屋には、トム・クルーズのポスター。

マックスの部屋には、『エンドレスサマー』のポスター。この作品はサーフィンのドキュメンタリー映画で、マックスがもともとカリフォルニア出身であることを示すとともに、サーフィンが好きだった義兄ビリーに対するマックスの悲しみを暗示しています。

シーズン4第1話で、ホーキンス高校の電話ボックスには、「E.T. Phone Home」という落書きが。『E.T.』に登場する有名なセリフ「E.T. go home」に引っかけていて、本作に登場する自転車シーンも『E.T.』の影響を受けています。


1980年代を彷彿させるアイテム

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第1話のホーキンス研究所でテン(010)が、マジック8ボールを使うシーンが登場。このおもちゃは日本ではなじみがありませんが、海外ドラマや映画を見ているとよく目にします。

簡単な質問や疑問を唱えてボールを振ると、ボールの窓に答えが出るというもの。

第7話ではコカ・コーラのクラシックの缶が登場し、エルがパワーで潰そうと試みます。新しいコーラは1985年に登場しましたがマーケティングの失敗であることが判明し、同社は1986年にクラシックブランドでオリジナルを再登場させた経緯があります。

これはシーズン3で、ルーカスが新しいコーラについて話していたことが元になっているそうです。

 

ヘルファイア・クラブ

前半パートではダスティンとマイクが所属する、ホーキンス高校のダンジョンズ&ドラゴンズを楽しむ「ヘルファイア・クラブ」が登場します。

ヘルファイア・クラブは現実世界にも実際に存在し、1718年にウォートン公フィリップがロンドンで設立し大論争となったクラブです。

1966年のイギリスのテレビシリーズ「アベンジャーズ」のエピソードで、2人のヒーローの秘密捜査官がヘルファイア・クラブに潜入するという内容で登場しました。

『アンキャニィX-MEN』の作家クリス・クレアモントはアベンジャーズの大ファンで、独自のバージョンを作り、『ストレンジャー・シングス』はX-MENのヘルファイア・クラブを参考にしていると思われます。

アラン・チューリングへの言及

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シーズン4はウィルが実はゲイなのでは?と思わせるシーンがいくつか登場。

このセオリーを裏付ける最も興味深い手がかりのひとつが、学校の課題。自分のヒーローについてクラスで発表する課題で、イレブンは父親のホッパーを選びホッパーの家の模型を製作していました。

ウィルが選んだヒーローが、第二次世界大戦中に暗号解読者として活躍したイギリスの数学者アラン・チューリング。

彼は最初のコンピュータープロセッサーのいくつかを設計し、1952年に同性愛の罪で起訴され2年後に青酸カリによる中毒で死亡し自殺と断定された人物です。

ウィルのセクシュアリティに関する議論を考えると、ウィルが彼をヒーローに選んだのは興味深い選択と言えるかもしれません。


初体験/リッジモント・ハイ

ロビンはシーズン3でレズビアンであることをカミングアウトし、同じブラスバンド部にいるヴィッキーのことが気になっています。

スティーブはレンタルビデオ店でアルバイト中で、ヴィッキーが映画『初体験/リッジモント・ハイ』のビデオを53分9秒のところで停止したまま返却していたことを伝えるシーンが登場。

『初体験/リッジモント・ハイ』は1982年のアメリカ映画で高校生達の恋と青春を描いた、ショーン・ペン主演のちょっとエッチな青春映画。

53分9秒の場面で映っているのは、主要キャストのひとりフィービー・ケイツが夢の中でビキニトップを脱ぐシーンです。

スティーブはヴィッキーがそのシーンで一時停止したということは、女性の体に惹かれているからヴィッキーもレズビアンに違いないと言いたいようです。

スティーブのいい加減な推測が当たっているかどうかは、今のところ不明(笑)。

 

オジー・オズボーンとコウモリ

裏側の世界へ行ったスティーブ、ナンシー、ロビン、エディは、突然コウモリのような生き物に襲われます。スティーブはコウモリもどきに肌を食いちぎられ、怒ったスティーブは捕まえて引き裂きばらばら状態に。

ロビンは世界で一番怖いのは狂犬病と言い、コウモリから狂犬病が感染することがあるためスティーブが怪我をしたせいで感染するかもと心配します。

エディはコウモリをバラバラにしたスティーブを褒めて、本物のオジーの映画みたいだ!と興奮。

これはオジー・オズボーンに引っかけたイースターエッグで、オジーが1982年のコンサート中に演奏中にコウモリの頭を噛み切ったことがあり、その後病院に運ばれ狂犬病の予防注射を受けた話に由来しています。

オジーは観客から投げられたコウモリを偽物だと思い、口に入れて頭を引きちぎった後それが本物で生きていることに気づいたというから時すでに遅し。

なんとオジーは2019年にコウモリ事件から37年経ったことを祝い、記念のぬいぐるみを販売。

“この取り外し可能な頭部を持つ記念のぬいぐるみで祝ってくれ。”とTwitterでコメントしています。高さ12インチのぬいぐるみは40ドルで販売されており、「ウェブ限定」販売。

オジー・オズボーンのロゴとベルクロで取り外し可能な頭が特徴で、”このぬいぐるみでロック史における伝説の瞬間を再現してください。”とのことです(笑)。

エルム街の悪夢

『ストレンジャー・シングス』はシーズンごとにさまざまなホラー・ジャンルを題材にし、特定の作品から強い影響を受けているのが特徴です。

シーズン4のヴィランであるヴェクナは、ダファー兄弟によると『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガー(人々の夢に取り憑くモンスター)に強く影響を受けているそうです。

シーズン4ではフレディ・クルーガー役のロバート・イングランドが、ヴィクター・クリール役で登場しています。

スクリーム

『ストレンジャー・シングス』は1980年代の映画やテレビ番組に影響を受けていますが、警察の殺人現場の捜査は1996年のホラー映画『スクリーム』を連想させるものになっています。

音楽にも明らかな引用があり、映画と同じようにクリッシーの体を追うカメラワークになっているのに注目。

シーズン4ではマックスが『スクリーム』の主演女優コートニー・コックスが出演している番組『ミラクル・エスパーズ!』のエピソードを見ているシーンがあり、この引用が明確にされているようです。

 

いじめのシーン

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カリフォルニアのレノーラ・ヒルズに引っ越したイレブン、ウィル、ジョナサンは新しい学校に通い始めますが、エルは学校で壮絶ないじめを経験します。

特にローラースケート場で、いじめっ子のアンジェラが執拗にイレブンをいじめるシーンは目をそむけたくなるほど。

いじめのシーン自体も、1976年のホラー映画『キャリー』を連想させるシーンが登場します。

『キャリー』では主人公がプロムで豚の血を浴びせられる壮絶シーンが有名ですが、ローラースケート場ではエルはアンジェラにチョコレートミルクシェイクをかけられみんなの笑いものになってしまいます。


ペンハースト精神病院は実在する

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ペンハースト精神病院はヴィクター・クリールが収容されている精神病院として登場しますが、この病院はシーズン1で言及されついにシーズン4で登場しました。

ペンハーストは実際する場所で、知的障害のある人の治療と教育のために建てられた児童養護施設です。児童への暴行や虐待がひどく、1987年に閉設しています。

幽霊が出る心霊スポットとして有名で、この病院にはかなり恐ろしい歴史があり、患者は過酷な生活環境に耐えしばしば早死にすることもあったそう。

2013年に心霊スポットとして再オープンし、今では伝説的なお化け屋敷となっています。

羊たちの沈黙

ロビンとナンシーがヴィクター・クリールに会うために、ペンハースト精神病院の独房を訪れるシーンはゾッとするイースターエッグのひとつ。

ロビンとナンシーが精神病院にいるヴィクターの部屋を訪れるシーンは、1991年の映画『羊たちの沈黙』の有名なシーンを彷彿とさせます。

主人公のクラリスが暗く冷たい廊下を歩くシーンを意図的に連想させるもので、精神病院の患者、廊下、緊張するロビンとナンシーを映し出すカメラワークもよく似ているので要チェックです。

マックスのお気に入りの曲

ヴェクナの犠牲者となったマックスは、音楽の力によって裏側の世界から脱出することに成功します。マックスの一番好きな曲として大きな役割を果たすのが、ケイト・ブッシュの「Running Up That Hill 」。

この曲はシーズン4の前半パートがNetflixで配信開始されてからわずか2日で、iTunesで1位を獲得。最初のリリースから約37年後に、首位に躍り出たのだからすごい!

マックスが裏側の世界から脱出するシーンは「Running Up That Hill 」のミュージックビデオへのオマージュにになっており、MVでは赤い壁の中を人間が周囲に影を作りながら登場するよく似たシーンがあります。

 

ダスティンのリュックサック

シーズン4のイースターエッグのひとつは、ダスティンのリュックサックのピンバッジ。

“I’ve Been Slimed “と書かれたゴーストバスターズのピンバッジがついていて、ダスティンやホーキンスの仲間はゴーストバスターズが大好き。

シーズン2のハロウィーンでは、みんなでお揃いのゴーストバスターズの仮装でキメていました。ゴーストバスターズ同様に、ダスティンが超常現象の経験者であることもさりげなく指摘しています。


ウォー・ゲーム

マイクとウィルはイレブンに危険が迫っていることを警告するために、必死にニーナ計画の研究所に電話しようとします。

電話の向こうから聞こえるのは奇妙な音だけで、二人はその音が1983年のSFサスペンス映画『ウォー・ゲーム』に登場する音にそっくりだと気付くことに。

マイクはニーナが人の名前ではなく、『ウォー・ゲーム』に登場するコンピューターのジョシュアと同じなのか?と問いかけます。子供達のポップカルチャーに関する知識が、大いに役に立ったシーンです。

ダスティンはシャーロック・ホームズのファン

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ダスティンはシャーロック・ホームズのファンで、アーサー・コナン・ドイルの伝説的な名探偵の言葉を引用しています。

ダスティンが本を読んでいる可能性もありますが、1984年~1994年まで放映されたジェレミー・ブレット主演のテレビドラマの影響を受けている可能性の方が高いようです。

ブレットは今でもホームズを演じた最高の俳優の一人とみなされています。ダスティンはがんばってイギリス英語のアクセントを真似していますが、お粗末な仕上がりでした(笑)。

ロード・オブ・ザ・リング

シーズン4では『ロード・オブ・ザ・リング』の例えが登場。エディが裏側の世界に入ることを、ダスティンを追ってモルドールに直行することに例えます。

「でも、シャイアは…シャイアは燃えているんだ。」とエディは結論づけ、選択の余地があまりないと判断します。

これはJ.R.R.トールキンの『指輪物語』の引用ですが、ダスティンはエディの例えを理解しましたがスティーブは困惑した表情です。

シーズン4の舞台は1986年で映画版『ロード・オブ・ザ・リング』が大ヒットする15年前なので、オタクではないスティーブは当然『ロード・オブ・ザ・リング』の知識はなし。

1978年にアニメ版『ロード・オブ・ザ・リング』が製作されていますが、スティーブがこれを見ている可能性もかなり低そう。

そもそも現在でも『ロード・オブ・ザ・リング』を観たことがない人は、モルドールやシャイアと言われても何のことだか分かりませんよね。

シーズン4後半パートのトリビア11選を紹介!

「ウィルが描いた絵の意味」「ルーカスがマックスに読む本は?」「エディのタトゥーに彼の運命が刻まれていた⁉」など、シーズン4がさらにおもしろくなる後半パートにまつわるトリビアを選紹介しています♪

 

参照記事:Stranger Things Season 4 Volume 1 Easter Eggs & References

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